用意するもの
- Raspberry Pi 2 Model B
- 赤外線リモコン
動作確認環境
- Raspbian GNU/Linux 8.0 Lite (Jessie)
- RTMPDump 2.4 ※今回導入します
- MPlayer 2.0 ※今回導入します
用意するもの
動作確認環境
用意するもの
用意するもの
用意するもの
用意するもの
準備編でHUIS UI CREATORが使えるようになったので、早速リモコン画面をカスタマイズしてみます。
[New]をクリックして新規作成画面に移動し、中央の作業領域の何も無いところをクリックすると、左側領域で背景画像が選択できるようになります。
任意の画像を指定します。
Saveをクリックして「保存してHomeに戻る」を選択すると、すぐに同期されます。UI CREATORを終了してからHUISの接続を切断すると反映されます。
追加されていますね。
カスタマイズ例です。詳細は省略します。
上半分のボタンはうちの液晶モニタ、下半分のボタンはAVアンプを学習させて割り当てています。
便利。
詳しい説明はGitHubのREADMEを読みましょう。
できること、できないこと、注意が必要なことを挙げておきます。
HUIS本体で作成した画面とUI CREATORで作成した画面は別管理っぽい
HUIS本体で作った画面を直接UI CREATORで編集したり、その逆をしたりはできません(不具合?)。UI CREATOR上でボタンのコピーはできますので、既存ボタンを新規作成した画面へコピーするなどしてうまく編集しましょう。
ボタンタップ時のアクションを変更できるが、プリセットされている内容からしか選べない
UI CREATORで作ったボタンにリモコン学習したアクションを割り当てることができません。HUIS本体側で適当なボタンに一旦リモコン学習させておいて、UI CREATOR上でそれをコピーしてから編集する必要があります。
テキストのフォントサイズや位置設定が反映されない
UI CREATOR上でフォントサイズを指定しても反映されないようです。また、UI CREATOR上ではテキストがセンタリングされているのに実際には左寄せで表示されます。
フォントサイズの件は不具合っぽいので、正式リリースまでに解消されるのではないかなーと思います。
SONYの電子ペーパー式学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」を購入しました。
HUISが他の学習リモコンに比べて優れているのは、ボタンの大きさや形をソフトウェアで自由にカスタマイズできるということ。
ただ、そのカスタマイズに必要なソフトウェア(UI CREATOR)がまだ正式にリリースされていません(8月末予定)。現時点ではプリセットされたいくつかのボタンの中から選ぶしかありません。片手落ちですね。
とは言え、UI CREATORプレビュー版のソースコードは既にGitHub上で公開されていて、環境を揃えてビルドすれば今からでも使うことができます。
GitHub: sony/huis-ui-creator
https://github.com/sony/huis-ui-creator
私にはちょっと難しくて上手くいかなかったのですけど、とある友人の協力によりビルドされたものを入手できたので、使ってみようと思います。
まず、HUIS側のソフトウェアを2.0.3にアップデートします。ちなみに6/27現在、公式で公開されている最新バージョンは2.0.2です。
アップデートファイル「update_2.0.3.dat」をダウンロードページからダウンロードします。
HUISをPCに接続すると、ストレージ「HUIS-100RC」として認識されます。
ストレージの直下にアップデートファイルを移動します。
HUIS上で、設定ボタン→システム→「アップデートする」をタップ。
「アップデート」をタップ。
アップデート中…
アップデート完了。
次に、UI Creatorのファイル一式をここからダウンロードして、ローカルに展開します。
huis.exeを起動します。このときHUISをPCに接続した状態にしておきます。
同期画面が一瞬出て
起動が完了します。ここで[New]をクリックすると
リモコン画面の新規作成ができます。
準備は以上です。
(HUIS UI CREATORで遊んでみよう(カスタマイズ編)へ)
とある魔術の禁書目録 1580万部
ソードアート・オンライン 1130万部
灼眼のシャナ 860万部
魔法科高校の劣等生 675万部
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 500万部
アクセル・ワールド 435万部
乃木坂春香の秘密 200万部
電波女と青春男 150万部
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 135万部
しにがみのバラッド。 130万部
撲殺天使ドクロちゃん 110万部
ヘヴィーオブジェクト 120万部
キャリア15年でヒット作を数多く手がけてきた売れっ子編集者の回顧録。あるいは仕事目録であり仕事術のまとめ本。ライトノベル界を牽引してきた電撃文庫の重要人物だけに、中身は非常に濃い。企画術、創作術、編集術といったノウハウ本として読めるし、創作に関係なくともビジネス本のようにも読める、あるいは一人の編集者の実績カタログでもあり、各作品の裏側を紐解いたファンブックとしても捉えることができる。
第一線でエンタテイメントに関わる人だけに、文章にグイグイ引き寄せる力がある。難しそうな話も平易に砕き、裏話を交えつつ終始興味を引くように作られてあり、著者が如何に優れた編集者であるかが分かる。
構成は何十もあるノウハウの寄せ集めなのだが、全体を通して一貫している点は「加点法でとらえる」という点で、本書中ではこのことが何度も登場する。作家の原稿を読むときも加点法で「いいね!」をたくさん付けていき、良くない点は極力伝えないという方法を採る。伝えない代わりに、良い点をさらに伸ばして書き直してもらうと、自然と良くない点は押し出されて消えてしまうという。
創作をしている人へのメッセージの中にもこの「加点法でとらえる」が出てくる。ネガティブな意見に囚われて創作意欲を無くすことは誰の得にもならない。加点法でとらえ、ネガティブ意見より何百倍、何千倍も多いポジティブな意見(売上や反響)を気にするようにして、作品を待っている人がいることを忘れないようにと語っている。また、日々の暮らしにおいても、メンタルコントロールとして「加点法」を推奨している。
創作の世界の(一ジャンルの)頂点を知る人の言葉は重い。人間業とは思えない作家のエピソードなども登場するので、この本を読んで創作する心を折られる人もいるだろうし、益々創作意欲を燃え上がらせる人もいるだろう。
文明が急速に発展するための条件が4つあると仮説を立て、近代史に照らし合わせて検証した本。
人間の歴史上、文明が急速に発展する時代を迎えている。例えば中世の時代に何か発明をしたとしても、それが各地に広まるまでは何十年何百年とかかっていた。生産性の上昇など何年かかってもほとんどなかった。それが今では比較にならないほどの進歩になっている。この過去と現在の間で、どの地点で科学進歩のペースがアップしたのかを考えると、どうやら1830年前後に行き着くらしい。著者はそのタイミングで何があったかを思考し、その前後で文明の急速発展に必要な4要素が揃ったのではないかと仮説を立てた。
4つの条件とは、
である。
さらに近代史を紐解き、1830年前後に至らずとも4要素が成立していた例(17世紀オランダ、18世紀英国)を取り出して、どのように4要素が揃うことになり、実際にどのような成果をもたらしたかを述べている。一方で、大国でありながら4要素が揃わず文明を牽引するほどの発展を生みだせなかった例(フランス、スペイン)を取り出して、どのように結果が開いていったかも解説している。
例えば18世紀フランスは絶対君主国家で慢性的な財政不足で、度々徳政令が出されたことから資本市場が発達しなかった。また、国内が諸侯によって細かく領地分割されており、関税や通行税がかけられていたために輸送が発達しなかった。17世紀スペインでは異端審問の嵐で、科学的合理主義はまったく望めなかった。このように近代的な文明発展の足を引っ張っていた様々な要素があり、それを克服できたのが17世紀オランダや18世紀~19世紀の英国で、世界の覇者となり得たのだった。
この本の注目すべき点は、戦争や歴史に残る革命などがあったかどうかに関わらず、国が発展するかどうかを左右するのは国の制度設計であることを示したところにある。
4要素さえ揃っていれば、二度の大戦で焦土と化したドイツであっても一貫して高い発展・経済成長ができたのだ。この点は日本も同じだ。
◇
この本は3部構成になっており、1部と2部は各国々を例に挙げて4要素により急速発展ができたか(あるいはできなかったか)を検証している。3部ではそれらをベースとして、各地域や国家の抱える現在の問題とその未来について分析している。
著者は元々投資アドバイスの本を書いていて、ハッキリとは言わないが各国(たとえばイスラム諸国や中国)が投資見込みがあるかどうかが挙げられているので、参考になるかも知れない。
とは言え、最後の第13章では結論として「人間の歴史上この200年間はほんの一瞬であって、今のような安定した成長は今後とも続くわけでは無いだろう」と言われて冷や水をぶっかけられるので、お気を付けて。
個人投資家として株式投資の入口に立つ人へ向けられた本。
結論を先に言うと「個別株を買うより、アクティブファンドを買うより、インデックスファンドを買った方がパフォーマンスが良い」。ただし、そこには膨大な注釈が付いていて、それをまとめあげたのがこの本そのものと言っていい。
各章は株式の価値判断をするための二大流派、ファンダメンタル価値学派(公開情報から割安株を探す)と砂上の楼閣学派(市場参加者の多数派がどう動くかを予想する)の解説に始まり、市場が効率的とは言えない実証としての過去のバブルと恐慌の歴史(チューリップバブル、南海泡沫事件、世界恐慌など)を経て、テクニカル分析とファンダメンタル分析の解説、その他の近年登場したテクニックなどの解説などが続く。株式投資を始めるに当たっての全体地図として頭に置いておくと、今後の勉強がしやすくなると思われる。
そこから導かれる結論は「インデックスファンドこそ最強の投資法」という内容だ。最大で過去百数十年のデータをあげて、長期的に、どのようなタイミングで始めても、過去に存在したアクティブファンドはインデックス指標(S&P500等)のパフォーマンスを超え続けることはできなかった。超えたとしてもごく短期間か、良いタイミングで始めて良いタイミングで引き上げた人に限られるか、最終的にはボロボロの結果に終わるかになってしまった。去年最高のパフォーマンスを上げたファンドだからといって今年も同じ結果になるとは限らない(過去の実績は未来のパフォーマンスを担保しない)し、そうしたごく一部の優秀ファンドを事前に知ることはできない。結果的に、確実な成果を上げ続けるには全株式にあまねく広く投資するインデックスファンドを選択するしかない。
ナシーム・ニコラス・タレブの言葉を借りるなら「優秀なファンドマネジャーなんていない。あれはまぐれだ」というところだろう。十分に効率的になっている市場で、大多数を出し抜いて勝ち続けることは相当に難しく、初めから諦めて、少なくとも損はしないインデックスファンドにした方がマシだということだ。
とは言うものの、ウォール街や兜町では(リスクを取って)一大財産を築き上げる人がいる。何より著者はアナリストとして実務をし、経済学者としても活動してきた一方で、一個人投資家として成功を収めてきたと明かしている。それはこの本に書いたことの実践だとは明言していない(何よりこの本が初めて世に出た1973年、インデックスファンドは存在しなかった)。そうした成功者の存在を横目に見つつも、インデックスファンドに任せるか、それともアクティブファンドやら自分の才覚での個別株投資に舵を切るのか、それは読者の考え方(リスク選好度など)にかかってくるだろう。
この本を“使う”ために最も重要な部分は第13章「投資家のライフサイクルに応じた投資戦略」の解説だ。著者自身も「この章だけでも、高い料金を払ってファイナンシャル・アドバイザーを雇うよりも価値があると自負している ((第一〇版へのまえがき p4))」と言っている。インデックスファンドが長期的な資産形成に有効であることが分かった上で、個人投資家はそれぞれのライフステージに合わせて資産のバランスを変更する必要がある。それを年齢ごと、収入の状況ごとに例をあげて解説している。20代半ばであれば多少の損が出ても収入でカバーできるので株式投資を多めに、引退世代なら安全な債券を多めに、キャッシュも多めに、といった具合だ。株式投資をするならインデックスファンドを中心にすることを推奨しているが、自分で個別株に投資するパターンも触れられている。また、定期的なリバランスがもたらす投資効果についても解説されている。
一つ注意しておきたいのは、この本はすべて米国内の投資家を念頭にしたもので、税制の違いや日本の市場が米国株式市場ほどに効率的ではないことに注意する必要がある。一応、訳者あとがきでその点は触れられているが、読むときにははじめに確認した方が良いと思われる。