絵を描き始めて4年間やったこと全部

2018年2月24日

30歳のときに絵を趣味にしようと思い立った。
ゼロから始めて4年。


ここまでの練習内容と、節目ごとの結果についてまとめようと思う。

すべての作品はこちらから見られる。
https://pixiv.me/yagitch

はじめは美術解剖図から

絵を趣味にしようと思い立ったとき、一番最初にしたことは画材と参考書の入手だった。

最初期の画材

4年間の成果(10冊600ページ)

画材はいつでも描けるように、入手性の高いキャンパスノートの無地と決めた。ノートの規格を統一すれば大量に描いても管理がしやすいと考えたからだ。スリムノート型にしたのは鞄に入れやすくするためだ。とにかくどこへでも持って行けることを考えて、実際どこへでも持っていった。描かなくてもとにかくノートを持ち歩く習慣を付けたのだ。ペンはたまたま家にあったシャープペンを使い、その後製図用のシャープペンを購入した
参考書は「やさしい美術解剖図」を買った。CQコミックスタジオのページを見て知ったので、ついでに「スーパーマンガデッサン」も購入した。(まだ出番はない)

キャンパスノートのはじめの20ページほどはひたすら美術解剖図のイラストを模写して構造の理解に努め、その後は白ハゲ人間を思いつくままいろんなポーズで描いた。完成絵の模写はまだしない。この頃はとにかくペンに慣れ、人体をバランスを保って描くことに専念した。
2014.6.1 練習の1ページ目は美術解剖図のイラスト模写だった

2014.6.6 白ハゲ人間を描き始めた頃

可愛い絵を描きたいとは考えていたが、モチベーションについては割り切ってとにかく無心で描いていた。白ハゲ人間がある程度納得して描けるようになったら人体の部分模写を始めた。ここまで1ヶ月かかり、ノートを1冊使った。
2014.7.5 フリーハンドでパース練習らしきものもしているが、あまり覚束ない

数ヶ月のブランクと再開

決意してから3ヶ月後に飽きてしまい、1年以上の練習ブランクが空いた(その間にデジタルで描いてWebには公開していた期間もあるので実質ブランクは5ヶ月ほど)。このあたりはモチベーションを無視して練習していたことが悔やまれる。練習再開後は1ヶ月ほどかけてブランクを取り戻し、ここでやっと美少女絵の模写を始めた。この頃ノートは4冊目に入っていた。

2016.2.7 練習再開後に始めた、単純化した骨格の練習

2016.3.1 美少女絵の模写を始めた頃

その後は模写のクオリティを少しずつ上げながら、並行して何も見ないで描くことも少しずつ始めた。(形状を記憶するのと崩れるバランスを自力で修正する力をつけるため)。この頃にフリーハンドで標準的な人体を描けるようになったと思う。
2016.4.6 標準的な人体は描けてもデフォルメはまだまだ

2016.4.18 posemaniacs.comなどの模写

この頃は週2~3日、1~2ページ程度を描いている。

模写。ひたすら模写

模写に関しては自分で楽しいと思えるペースで上達していったと思う。模写はとても楽しい。題材さえあれば何時間でも描いていられる。

2016.8.23 美少女絵の模写を始めて6ヶ月頃

2017.4.23 1年頃

2017.7.17 1年4ヶ月頃

模写をすると筆が乗るのでこの頃は週3~5日、1日1~4ページ程度を費やしていた。
模写と組み合わせて、全体のバランスやパーツの形状をつかむのに「やさしい人物画」や「人体のデッサン技法」も見て練習したりもした。方向性を見失ったときは「絵はすぐに上手くならない」を読んで練習方法を考え直したりもした。

半年間、毎日描く

練習の模写とは別に、〆切を決めて描けるようになりたかったのでワンドロに参加するようになった。具体的には艦これワンドロで、これはいくつかのお題から一つ以上選んで60分以内に絵を完成させるという企画だ。使うソフトに制限は無いが、制限時間がありレイヤーやペンサイズなどの高機能は不要だったので、はじめはTEGAKI Draw And Tweetを使って描いていた。動作が軽快なのでメインマシンが壊れたときも非力なサブマシンで代替できたし、旅行先に持っていってホテルでワンドロ参加したりしていた。その後、慣れてくるに従いレイヤー機能のあるCLIP STUDIO PAINTに変更したり、白黒からカラーに変更したりと、同じ60分でも技量にあわせて盛り込むテクニックを少しずつ増やしていった。
はじめは気の向いたときに参加するだけだったのだが、ある時から毎日描くようになり、結局半年ほど(197日間)連続で描いた。このときに完成まで持っていく力は向上したと思う。また、毎日ほぼ同じ条件で絵を描くことで、日々のわずかなコンディションの違いを察知できるようになってきたと思う。やがて60分でできることに限界を感じてきたので毎日更新は終了したが、現在も気が向けば参加することもある。
現在は連続更新終了から1年くらい経つが、めっきり練習頻度が落ちて週1~3日、1日1~3ページ程度に収まっている。人より練習量はずいぶん少ないが、趣味でやっていくにはこれくらいのペースでいいかな、と思う。

かかった経費

紙とペンさえあれば練習できる絵はとても安上がりな趣味と言える。とはいえ、私はデジタルで描きたかったのでかけた経費のほとんどはデジタル画材のための費用である。もっと安くすることもできると思う。

言いたいこと

ここまで書いたことはただ私のやったことであり、そのまま真似しろと言っているわけではない。絵の練習は日ごとにステージが変わるから、人によってタイミングによって最適な練習方法はまったく異なってくる。世間で言われている内容に振り回されないようにしたい。まあそんな小難しいことは置いといて、これを読んでいる人に伝えたいことがあるとすれば「絵の練習は楽勝だからお前もやれ」くらいである。ホント、楽しいから。

最近の状況

2016~2018年を同じ題材で比較するとこのようになる。

2016年進化録

2017年進化録

最新(2018.1)

現在は更新頻度は低めで、気の向いたときに最大限のクオリティで数日かけて絵を完成させるということをやっている。
現在の作業環境。VAIO Z Canvasは片腕

今後も上達させていこうと思うので、ウォッチしたい人はフォローされてはいかがでしょうか。
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4 thoughts on “絵を描き始めて4年間やったこと全部”

  1. 上達と才能を感じられる。ひょっとしてあなたは画像記憶能力もしくは空間認知能力に優れているんでしょうか

    1. 褒めて貰えてとても嬉しいです。
      スタート時にそういった能力が元々人よりあったのかもしれません。今はもっとバランス良く能力を育てたいと思っています。

  2. 模写で検索してここにたどり着きました。
    絵の上達ビフォーアフターを見るのが好きなので楽しく読ませていただきました。
    初期の絵と比較して明らかに線の質が上がっていると思います。正しい方向に時間をつぎ込めば結果は返ってくるんですね。

    1. ありがとうございます。自己流ながら上達の実感があるまで時間がかかったので、やってきたことが間違っていなかったと分かってきたときはとても嬉しかったです。

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