「あたし猫」 by ナツメ☆

2008年10月13日

あたし彼女のガイドライン – 2ch

あたし猫  夏目漱石
 
アタシ

名前?
まだなぃ ょ
まぁ普通にねこ
飼い主?
まぁ
当たり前に
いる
てか
いない訳ないじゃん
みたいな
生まれ?
ゎかんない。全然しらなぃし
チョー暗いとこ?で
ニャー☆ミニャー☆ミ泣いてたワラ


昨日飲み会で「あたし彼女」の話題になり、微妙に改変したりして盛り上がったのだが…後でぐぐってみると皆同じことを思いつくようで。げんなり。
(参照:日本ケータイ小説大賞:第3回はkikiさん「あたし彼女」 – mainichi.jp)
ということは明治文学という素材を使ってどんどんケータイ向けに翻訳(!)したら読者増えるんじゃねえの。と思っていたらこれまた皆同じことを思いつくようで。


名作文学をケータイ小説(笑)にしようぜ – ブログちゃんねる

わたしはエリ。フツーの女の子。この前パパが死んじゃって、生活のためにダンサーになってバイトを始めた!
エリ、フツーに可愛いほうでスタイル良いほうだったから、パネェ人気だった。舞姫とかいわれた。笑
でも店長が「エリはパパが死んじゃって大変だろ?俺と結婚してイイことしてくれたら、セレブな生活できるようにしてあげるよ?」だって!
キモチワルイイ。。おやじのいやらしい視線がエリの体を舐め尽くすみたいにはい回る。
エリ、泣いて帰った。
エリだって、かっこいい彼氏に恋して結婚して可愛い赤ちゃん生みたいよっ!
ママに訴えた!店長に言い寄られたって。でもママお金のために結婚をすすめたの。。。
エリ、絶望して、真冬の白銀の世界に飛び出した。
「寒いよぉ。サミシイよぉ。たすけてぇっっ。。」
「おいっ!何で泣いてるんだよっ?」
それが、トヨ太郎だった。。
お金くれて助けてくれたのがきっかけで付き合った。えっちもした。でも妊娠したら仕事を理由に逃げられた。マジ発狂した。スイーツ(笑)

(※森鴎外「舞姫」)
名作文学をケータイ小説(笑)にしようぜ@文学板 – 2ch

ぁたしマジで暇だったんで、
朝も夜も授業チューもずっとずっとケータイにぎって、
。・゚・☆日記・゚・☆。にテキトーに頭にぅかωだどーでもL1ーコトをだらだら書L1てたら
マジぁりぇねーくらL1どんだけなテラキモスなカソジになっちぁったωだヨねぇ0(・∀・)♪

(※吉田兼好「徒然草」)

ぁさ起きたら、何か虫みたいになってた↓

(※フランツ・カフカ「変身」)


さっき本屋に行くとケータイ小説が書籍化されている隣に夏目漱石の「三四郎」を見つけた。
中身を見るとなんと横書きで書かれていて、文字色も赤だったり青だったりカラフル。そして表紙にはジャニーズ系俳優の写真が使われていて中のページにもグラビアがあるという手の込みよう。(さすがに文章の改変はしていない)。
まったく先を越されたな!

こういった文章がどんどん軽くなっていくという流れはある程度仕方のないことだろうなと思う。何より私自身の実体験として「カラマーゾフの兄弟」の新訳版(旧訳版よりもはるかに平易)が出るまで読めずにいたのだから。世の中に読めない人がたくさんいるならあの手この手で読めるようにしていくのが当たり前の流れなんだろう。というわけで、私はケータイ小説を否定しない。
もしケータイ小説を小説として認めないと、次は「ライトノベルは小説か?」なんて議論が始まってしまって不毛なので、どっちでもいいじゃないかとお茶を濁しつつ不毛な争いには荷担しないことにしたい。

おまけ

おまけ。冒頭で引用したガイドラインスレより。

アタシ
信長

本能寺で
チョー盛り上がる
宴会やってる
さっき
ひまそうにしてる
光秀も
誘ってやったら
嬉しそうにクルって
お前そんなに騒ぎたいのかと
チョーウケル
あ、
きたみたい
続きはまた後で
 
 
あつ

WordPressのWP-PostViewsプラグインでWarningが出る対処法

2008年10月12日

ブログ内のよく読まれている記事トップ10を表示してくれるWordpressプラグイン「WP-PostViews」を導入した。(バージョンは1.31)
WordPress › WP-PostViews « WordPress Plugins – WordPress.org
導入方法は以下のページを参考にした。
WPのプラグイン:WP-PostViews – Standing Tall
しかしPHPのワーニングが出てしまう。

Warning: cannot yet handle MBCS in html_entity_decode()! in /***/wp-content/plugins/wp-postviews/wp-postviews.php on line 260

何だろうと思ってぐぐると、PHP4だと出てしまうらしい。
プラグイン作者によれば「PHP5にアップデートしろよ」とのことで、PHP4ではサポート外。
記事の閲覧数を表示するプラグイン(WP-PostViews)にてエラー発生 – Tips Community

と言われても、XREAのレンタルサーバを使っているのでおいそれと導入できるわけではない。
(現在使っているサーバのバージョンは4.4.8)
もうちょっと調べてみると、回避方法が見つかった。
WP-Postviews e Php4… – Tuxmind: Linux è bello!
※イタリア語注意

  1. aprire il file wp-postviews.php;
  2. trovare la riga $text = html_entity_decode($text, ENT_QUOTES, get_option(’blog_charset’)); e sostituirla con $text = utf8_decode($text);

ということで、wp-postviews.phpの260行目、「$text = html_entity_decode…」という部分を「$text = utf8_decode($text);」に置き換えると、あっさり動いた。

// $text = html_entity_decode($text, ENT_QUOTES, get_option('blog_charset'));
$text = utf8_decode($text);

少なくとも PHP4.4.8 + WordPress2.6 + WP-PostViews 1.31 環境ならこれでOK。

これからだろ。

2008年10月10日

切込隊長が久しぶりに名エントリを書いている。
ようやく目当てのものが買えて国内で勝負ができるな – 切込隊長BLOG(ブログ)

 LBの件もそうだけど、もう下り坂なのは去年から分かってて、ブログでも散々書いた通りもうだめなのだから粛々と冬の時代に備えるべきと言ってたし、実際にそうしてきた。
 日経一万円割りました、9,000円台ですとか言ってニュースになってるけれど、そんなことでいまさら右往左往して泡吹いているほうがおかしいと私は思うんだけどね。分かってたはずなのに悲観論一色にされちゃって。馬鹿なんじゃないの、と。
 混乱しているので仕方がない面はあるけれども、いまの下方修正された主要企業の株価並べてみれば、あくまで体感的には7,000円ぐらいが理論株価なんだろうと思う。いちいち計算してないけど。でもいままで妙にみんな金余ってて、少ない投資先をジャブジャブの資金で鉄火場やってただけなんだから、地道に経済支えている製造業やサービスや流通なんかは変なところふるい落としてこれから徐々に経済効率を上げていく要の産業になっていく時期に入ったんだよ。
 私なんか相場に出た90年代なんて毎年のように銀行のシステミックリスクで世界経済崩壊の引き金を邦銀が引くだの何だのと脅かされて、それでも堅調で割安な銘柄選んで拾ってきてここまでやってきたんだ。8,000円割ったって、ドルが95円とかになっても全然驚かん。
 これからは新しいルールが模索されて、全然違うゲームが始まるんだぞ。何でバブルが剥げ落ちて株価が下落したとかで国民が総がっかりしているのか、理由が分からんわ。
 これからだろ。
 新しいルールの経済や社会や外交を模索していくんだよ。押し付けられたルールじゃなくて、彼らがコケたあとで一番力を残しているのは他ならぬ日本なんだ。中国人が銭に飽かせて外資系証券経由で日本の株や不動産買い漁って、下落して損してざまあみろだろ。日本だってバブル時代はアメリカの不動産にガンガン投資して、バブル崩壊して撤退したのと同じく、あいつらはこれから苦しめばいいんだ。
 アメリカの覇権が終わるかどうかは分からんが、とりあえず経済の面では新自由主義とかいうのが終わって、銭を担保に銭を借りて実態以上の経済を作り上げてどう威張るか、というルールが変わるんだ。マニュアルがなくなるわけ。自分の足で生きている人間にとっては、これほど考え甲斐のある時期はねえだろ。
 とはいえ、ここの段階で職場の首元が涼しいとか勝負に出られる銭がないとか言ってる人は、ゲームに参加する資格がないかもね。せっかくルールが変わるのにね。お疲れ様でした。欲も名前も表に出してなかったけれど、実は欲しいものがたくさんあるんだ。もう少ししたら、一生懸命買うよ。一年前だったら欲しくても買えなかったものが数分の一になってるし。あちこちに手を伸ばそう。私の人生で、こんなに大きい勉強のチャンスはたぶんもう来ない。日本にきた、久しぶりの動乱期だ。どんどん逝こうと思う。

(※全文引用。太字による強調は当ブログによる)
これは効いた。
度が過ぎた楽観論といえばそれまでかもしれない。でも、何だろうかこの有能感を呼び起こすような歯切れのいい叱咤は。しばらくぶりに資産残高見直したら全投資先が予想以上に綺麗に吹き飛んでて大騒ぎしていた私だが、私のような家計的にも年齢的にもリスク許容度の高い若造個人投資家にとって勝負のときはまだまだ先なのだろう。
IT革命(笑)の始まったころに漠然と感じていたのと同じように、経済もまた一つの時代が過ぎ去ろうとしているのは何となく分かる。アメリカを頂点とした華やかで安定した状態が崩れたところで、次に来るのが米欧なのか米中なのかもっと多角的なものになるのか知らんけれど、ルールが一旦崩れてゆくところに立ち会えるのは何と魅力的なことなのだろうと思う。私はこれから先まだ稼げるし、働けるし、投資できる。まさにチャンスそのものだ。
ただ、不幸なのは高齢者層だ。日本の年金制度はまず壊れるし、アメリカの年金も景気悪化でパフォーマンス降下。隣の国は国家存続のために国民の年金を質入れまでしてしまった。何も考えずに安心しきって将来を迎えたらハイこれからはシビアな時代の幕開けですよ頑張って下さいって、何と壮大な後出しじゃんけんなんだろうか。「外は寒いでしょうこの部屋にいれば温かいですよ保証しますよ」と言われ部屋に入ってくつろいでいるうちにいつの間にか外から鍵を掛けられてて暖房のスイッチ切られてたようなもんだ。このままでは間違いなく風邪をひく。
まあ、その一方で「外は寒いですけど適当に各自オーバーコートでも買って着ておいて下さい」とほったらかしにされていて、しかも閉じこもるべき部屋を気にせずどこまでも温かい場所を探して歩いていけるという若造もここにいるわけだ。そんな20代若造としては、そういう不幸な人々を見てそうですか大変ですねと言うしかないのだけれど。
何がいいことなのか知らんけど、とりあえず安定の時代の終焉は不可避なわけで。今までみたいにどっか景気のいいところにみんなぶら下がってみんなハッピーみたいなのはもう無いんだなということを頭に刻んでおくしかないのだろう。

俺と100冊の未読本

2008年10月7日

バーコードリーダを買ったので家にある本を全部データベース化してみた。
ZEBEX Reader
んでもってJaco氏に教えてもらったWebサービスに登録。
http://mediamarker.net/u/yagitch/
集計してみた。
総数:1264冊
うち約3分の2がコミック、残りが一般書籍。データベース化できたのが1243冊、ムック扱いだったりISBN登場以前のため登録出来なかったものが21冊。
未読:124冊
未読の124冊を金額に直すと約14万円。未回収投資として見ると洒落にならない金額だ。これがいま流行りの埋蔵金というやつなのですね。(違
良い本だと思いながら読めていない本をいくつかピックアップしておこう。読了した際はぜひとも記事にしたい。

(…翻訳書ばかりになるのはなぜだろう?)
ちなみに、先月は大量に本を処分したので(200冊~300冊くらい)本の山もいくぶんマシになった。とはいえ、未読は本棚に入りきらないからと段ボールに詰めるわけにもいかず(詰めたら気付くことなく死蔵してしまう)困ってしまう。
そんなところへ、良い本棚を見つけた。サピエンスというらしい。
Sapiens
Sapiens 202H – 関心空間
積むコンセプトの本棚なので未読本をどさどさ置いておくのにちょうどいい。しかし20000円もする。そのお金を本を買うのに回すかどうか迷うな。
というか、積ん読本を減らす努力が先だ。

HTC Touch Diamond 発売前の試用雑感

2008年10月6日

CEATEC JAPAN の Microsoft ブースに行ったところ、ひっそりと HTC Touch Diamond (しかもSIMあり)が置かれているのに気がついた。これ幸いとばかりに20分ほどいじり倒したので雑感をレポートする。
ブースでは誰もこの端末の存在に気がついていなくて苦笑い。前日のヨドバシカメラでは実機公開初日のためかなかなか触れなかったというのに。
写真撮影禁止だったので残念ながら画像や映像はなし。イメージ画像でお楽しみ下さい。

全体的な印象

スマートフォンなんだけれど、「携帯電話」にかなり歩み寄ったスマートフォン。ベースはWindows Mobileながら一般的な携帯電話に近づけるための工夫があちこちにある。そのためiPhoneと比べるのは間違っている。…間違ってはいるのだが、ハードウェア的にかなり影響を受けてしまったがために比較されてしまうという不幸な存在になりそう。何より画面切替の「ぎゅーん」「うにょーん」「ぽん」という感じを期待してはいけない。とはいえ、できることは同じ(というか、それ以上)なので、携帯電話の代替としてiPhoneに期待していたけれどあそこまで割り切る気にはなれずに躊躇してしまった人は検討の価値あり。
使った実感では、もっさりとは聞いていたが思ったほどイライラしなかった。一般的な携帯電話としては許容範囲内。動作が遅いというより指の動きをたまに認識しなかったり、感知からアクションまで一瞬の開きがあることで微妙に時間がかかり、少しストレスに感じる。

ブラウザ

Opera 9.5を搭載。過去の経験(EM・ONE標準搭載のOpera8.65、現在はEMONSTERでOpera9.5ベータ使用中)からするとOperaは起動が遅いのだが、Touch Diamondではそれほど気にならない。IEの起動と同じくらい早く、わりと好印象。
操作感は現在公開されているOpera9.5ベータ版と同様。全体イメージが縮小表示されるので読みたいところをダブルタップして拡大。もう一度ダブルタップで縮小。なぞればスクロール、はじくようになぞれば力加減によって勢いよくスクロールされる。iPhoneのSafariのように二本の指でつまんで拡大・縮小はできない。その代わり、画面下部にある円形パッド(ナビゲーションコントロール)の縁をぐるりとなでればじわじわと拡大・縮小ができる。これは気持ちいい。
ベータ版同様にメニューバーやアドレスバー、スクロールバーは使わないときは勝手に消えてくれる。つまり基本的に全画面表示。加速度センサーが付いているので端末を横に倒せば横向き表示に変わる。
Opera9.5ベータ版と違うのはアイコンがさらに洗練された感じ(私の主観だが)に変わっているところ。コンフィグ画面は時間の都合で確認できなかった。

メール

メールのプレビューを一通一通3D表示で確認できるが、一覧性は悪い。
文字入力時はソフトウェアキーボードが表示される。キーボードのレイアウトは携帯電話のボタンと同じテンキー式で、あかさたなが並んだボタンを連打することでひらがなを入力する。ただし、最近の携帯電話のように同じ行のひらがな入力時に自動的に確定してくれない(例えば、あき→「あ」「か」「か」で良いが、あい→「あ」「→」「あ」「あ」と入力する必要がある)。それから、iPhoneのようにボタンを上下左右にスライドしてひらがな入力できたりはしない。一般的な携帯電話と同じような連打方式。iPhone風のQWERTYレイアウトキーボードは無いので、英字入力時もテンキーを連打する必要がある。
予測変換機能が付いている。性能は一般的な携帯電話と変わらない印象。連文節変換ができるかどうかは試してないが、携帯電話として売ることを念頭に置いているなら当然出来るだろう。
文字は綺麗に見えるが、おそらくフォントの問題ではなく単に解像度が高いからだろう。iPhoneのフォントの美しさとアンチエイリアス処理の優秀さとは比較できないが、携帯電話として見れば素晴らしい出来だ。

電話帳

並んだ顔写真をめくるように連絡先を選択できる。
個人的には電話として使う気がないので興味なし。

イメージビューア

プレビュー画面は3D表示。常に左右に傾いた状態で表示される。紙の写真のメタファーのためだろう。ダブルタップで全画面表示。左から右(または右から左)へ画面をなぞれば次のイメージが表示される。加速度センサーが有効なので、端末を横に倒すと画像も横向きになる。ムービーの場合も同様。このあたりはiPhoneと同じ。
画面上で円を描くとその場所が拡大される。てっきり指を回せば回すほどじわじわ拡大されると思い込んでいたのだが、円が描き終わるまでは認識されない。単なるマウスジェスチャーと考えればよいだろう。

音楽プレイヤー

ジャケット画像が3Dで表示される。解像度が高いため非常に美しい。立ち上げるとすぐ音楽が流れ始める。上から下(または下から上)へ画面をなぞれば次の曲に切り替わる。めくるような感じではなく、なぞる操作が終わるまでは認識されない。MP3再生はいうまでもなくWMAもWAVも再生可能。

YouTubeプレイヤー

まさにYouTube専用ブラウザ。再生時は全画面表示で、画面をタップすることで停止ボタンなどが表示される。iPhoneのYouTubeアプリと操作感もほぼ一緒。
通信回線が高速なこともあり再生にストレスはない。ただ加速度センサーが無効なので、端末を横にしても表示は切り替わらない。

カメラ

320万画素で申し分なし。
撮った写真をその場でwebにアップする実演デモを見せてもらった。Windows Live IDを設定していれば撮ってすぐにビューワのメニューから「スペースへ送信」を選ぶことで勝手にWindows Liveスペースにアップロードしてくれる。手元のEMONSTERにも同じ機能があったので、Windows Mobile 6.1標準なのだろう。

ランチャー

ボタンが横一列に並んでいて、左右になぞっていけば選択されたボタンが拡大される(Mac OSのドックのようなイメージ)。ただ、ランチャーの動きが面白いからと調子に乗ってタスクを切り替えまくっていると「実行中のタスク一覧」がすごいことになる。タスクによってソフトが起動するものと起動が必要ないものとが混在していて、起動されたソフトが最小化されてどんどん積もっていくからだ。このへんはかなり違和感を感じる。表面的にはタスクを「切り替える」だけのように見せながら、実は裏でソフトを起動したりしなかったり最小化させたりしているのが気持ち悪い。
たとえばEMONSTERに搭載されているHTCのランチャーはソフトウェア起動と時刻表示や天気予報表示がはっきり別になっていて、ソフトを起動するかどうかがはっきり分かるようになっている。これがTouch Diamondだと時刻や天気を「表示するだけ」のボタンとソフトウェア起動ボタンが同列に扱われているのでこの違和感につながっているのだと思う。

ハードウェア

ボタンは全部で7つ。画面と同じ面には「発話」「終話」「Home」「Back」ボタンの4つ。上側面に電源ボタンが1つ。左側面にボリュームコントロールボタンが2つ。ボリュームコントロールは一般的な携帯電話を意識して付けたのだろうが、意外と有難い。
画面下の4つのボタンは段差がないのでタッチセンサー式のように思いきや、ちゃんとプッシュ感のあるハードウェアボタン。「カチッ」ではなく「パコッ」とした感じがする。このほかに、正面には円形のパッド(ナビゲーションコントロール)が付いている。ナビゲーションコントロールはタッチセンサー式のようで、なぞるだけで認識される。
画面のタッチセンサーは感圧式。静電容量式のiPhoneと違って爪やスタイラスペンでも操作が可能。ただし感圧式の限界というか、2本指で同時に触るとうまく認識しない。つまりiPhoneでできるような2本指でつまむジェスチャーができない。
軽さにはかなり驚かされた。いま使っている最軽量3G携帯のD705iμとずっしり感が変わらない(D705iμは82g、Touch Diamondは98g)。EMONSTERは190gだからその約半分だ。ハードウェアキーボードを搭載しないとこんなにも軽くなるのか。
外部メモリ非対応は惜しい。最近のメモリカードの容量拡大ペースには目を見張るものがあるので、後からでも増設できる余地を残しておいて欲しかった。おそらく重量100g以下を達成するために最後に泣く泣く切り捨てられた機能なのだろう。

その他

Windows Mobile標準のエクスプローラは指でなぞってスクロールできるのだが、誤感知が多いので現状あまり使っていない。しかしTouch Diamondだと細かいチューニングが入っているようで、少し触った感じでは誤動作することはなかった。Microsoftブースの中の人によると、Touch Diamondでは指での操作を意識して各所にそういったチューニングを入れているようで同じOSを使った既存機種とは操作感が違っているらしい。
あとは、GoogleマップがうまくGPSと連動してくれれば有難い(EMONSTERではよく失敗する)。Googleマップでなくても、NAVITIMEがEMnet以外からでも使えると有難い(EMONSTERでは入ってはいるものの警告が出て使えない)。

試用を終えてみて

買おうとは思っているのだが、いつ買うかは様子を見ることにする。それよりも、手元にあるEMONSTERがもっと使いこなせそうだということに気がついたのでもうしばらくいろいろと遊んでみるとしよう。

参考

HTC Touch Diamond – HTC
Touch Diamond (S21HT) – EMOBILE

CEATEC JAPAN 2008 レポート

2008年10月5日


アジア最大の技術見本市、CEATEC JAPAN を見に幕張メッセまで行ってきました。
以下レポート。
(いずれの写真もクリックすると拡大)

本日の目的の一つ、SONYブースの有機ELコーナー。


なんという薄さ。


こちらは液晶テレビ。BRAVIAのこの薄さは異常。9.9mmて。

あまりにも薄いので、本体を分離してワイヤレスにすれば壁掛け可能。

東芝ブース。10分で90%まで充電できるというSCiBのデモ。


ノートPC向けのSCiB。

三菱電機ブース。レーザーテレビは長蛇の列。


日立ブース。屏風型のテレビ台。そして金箔を貼ったテレビ。

電機メーカーは各社とも薄型テレビの薄さで勝負しているため、このように横向きの展示方法が目立った。
ぱっと見た感じでは何事かと思うけども。

NTTドコモブースのセパレートケータイは長蛇の列。本日の目的2つめ…のはずだったが、80分待ちと言われあえなく断念。ここはディズニーランドか。

富士通ブース。ドコモブースでは見られなかったセパレートケータイがショーケースに。

セパレートを生かした超フリーダムな設計。
ほかにも、LTEを使ってドコモブースとメタルギアソリッドのネットワーク対戦をやっていたりと面白かった。

経産省肝いりの情報大航海プロジェクト。広いブースを構えていたが、意外と閑散だった。

情報大航海でやっている動画検索のPR素材にアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が大量に登場していた。おそらく研究者の趣味なのだろうと薄ら笑みを浮かべていたのだが、パネルを見ると企画主体が角川マーケティングだった。ぎゃふん。

NAVITIMEブース。カーナビを持ち運び可能にした「Wireless Navigation Device」を展示。よくみるとHTCの元祖セパレートケータイ「X7501」を使用している。

韓国や中国、アイルランドなどは多数の企業が相乗りでブースを構えていた。写真は韓国館で見つけたAIBOもどき。子供たちに大人気。

Microsoftブース。Media Centerに大きく割かれていた。隣はAMDブース。

太陽誘電ブース。リモコンロボットを使ったゲームをやっていた。


HD-PLCブース。家庭用100V電源で充電できる電気自動車の実物展示。


Phihong Technology(台湾)ブース。大画面タッチパネルのデモ。

Tyco Electronics(米国)ブース。リニアモーターカーのデモ。

スパコン協議会ブース。文部科学省、東大、海洋研究開発機構などの相乗り。地球シミュレータの民間開放実績のアピールと用途公募をしていた。地球シミュレータのレンタル料金は1ノード・時間あたり1585円。全ノード借り切ると1時間ごとに100万円かかる計算だ。

JDCブースで見つけた世界最小の衛星電話。小さいだけでなく、ものすごく軽い。バッテリー込みで120g前後といったところか(イリジウムだともっと大きい)。インマルサットを利用して月額60ドルから使える。

Ruika Technology(香港)ブース。ルンバもどきを発見。

三菱電機さん、入口エスカレータから裏方丸見えなんですけど。ノートパソコンの画面とか見えてましたよ。

イベント終了直前のKDDIブースでは、コンパニオン数十名全員が一列に並んでいた。そして写真を撮りまくる人々。

イベントには付きものの記念Tシャツ。1200円。

みなさん5日間おつかれさまでした。
その他雑感。
サムスンやHTCなど中韓大手ハードウェアメーカーの出展がなかったのが残念。インテルは他社との合同出展のためほとんど存在感なし。NTT東西は小さな展示が2つのみ。KDDIはブースの広さに反比例して驚くほど内容が薄っぺらいのだが大丈夫なのか。パナソニックは社名変更以来テレビをはじめ湯水のように広告費たれ流しのためか存在感も大きかった。シャープはインターネットテレビをアピールしていたので若干心配。村田製作所のムラタセイコちゃんは時間の関係上ステージが見られず残念。NECは見るべきものがなく、ブースも富士通より小さめであまり力を入れていない印象。企業に混ざって参加しているNICT(情報通信研究機構)は中身の濃さもあって独特の存在感と雰囲気を醸し出していた。
本日のMVPはSONYの有機ELディスプレイとJDCの世界最小衛星電話かな。

[書評]ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学

2008年9月3日

書評リレーやるよ。とりあえず言い出しっぺということで第1回。

「ウチの会社の業務システムはなぜこんなに使えないの?」と嘆いている人のために、そのシステムがいったいどのような行程を経て作られるか、あるいはシステム開発に関わる「SE」とはいったいどんな仕事をしているかに視点をあて、システム開発で陥りがちな失敗を解説した本。ただし、全ページにわたってたっぷりと皮肉と風刺が含まれているのでSEで洒落の通じない人は読まないように。「SE」と呼ばれて心当たりのある私が読んだ分には終始苦笑の連続だった。なかなかに笑いのセンスが光った希有な本だ。
内容は第1章から第3章まで分かれており、第1章ではそもそも「SE」とはどのような人なのか、どんな風に仕事をしているかについて説明している。まずSEを開発系と運用系に分け、開発系のポジションを上位のシステムコンサルタント、プロジェクトマネージャから下位に位置するプログラマまで順に紹介。SEとは顧客の要求をかみ砕くポジション、プログラマはかみ砕いたものを動くようにするポジションというふうに大ざっぱに説明している。
そして特筆すべきは、システムに関わるポジション同士の力関係にまで言及していることだ。業務オペレータは運用系SEにとって神だ。彼らは朝の4時だってシステム問い合わせと称して人をたたき起こせる存在だ。営業にとって顧客は神だ。顧客が望むなら自社にない技術だって実現させることを約束する…たとえSEが何と言おうとも。SEにとってプログラマは油断のならない存在だ。設計通りに作らない。プログラマにとってSEは油断のならない存在だ。自分のクリエイティブ性を発揮させてくれない。運用系SEにとって開発系SEは油断のならない存在だ。バグを仕込むだけ仕込んでおいてカットオーバーしたらトンズラする。もはや苦笑するしかない。まったくその通りだ。
さらに、運用系SEは開発系SEより評価されにくいという構造的問題(何事も起きないことが成果になるのだから当然だ)や、人材不足のプログラマを甘い言葉で釣っていく業界構造が招いた悲劇まで解説している。そして最後にこう締めている。

本書で想定している主読者である顧客の方々は、IT企業の構成員たちはこんなに壊れているのか、と不安に思われたかもしれない。実際にはこれ以上に壊れているので、本書は準備運動のお手伝いをしている程度である。
だが、彼らは壊れてはいるものの基本的には善良であり、付き合い方さえ間違えなければ得難いビジネスパートナーになってくれるだろう。

第2章ではシステム開発時の方法論と、実際に発注する際の手順、開発会社の選定方法や要件の伝え方、見積もりの評価や検収時の注意点などについて解説している。顧客の立場として最低限知っておくべきことはだいたい書かれてある。そして注目すべきは賢そうな横文字単語が出てきた場合についても少し説明していることだ。たとえば「オブジェクト指向で作っているので、高機能です」としたり顔でアピールする営業へのツッコミポイントは、オブジェクト指向は開発時のソース利用効率を上げるための方法であり、機能とは関係ないということ。そして、あくまで開発側の効率を上げるためのものなのでユーザには関係がないということだ。ということで、次のように切り返すことを提案している。「使い回し指向で作っていただいているわけですから、構築費用はお安くなりますよね?」。こう言ったところでおそらく効果はないだろうが、少なくともだまされないためにある程度の知識は持っておくことを説いている。
そして第3章は傑作だ。ケーススタディとして『web5.0』(!)的技術を駆使したシステムを開発して崩壊するまでの過程を物語風に書いている。「Web5.0! いったいどの前頭葉を強打すればそのような言葉がまろび出てくるのか」という暴走営業に対するSEのツッコミや、「今回の案件などどうでもよいのだ」と部下に言い放つ顧客企業のCIOなど、もはやケーススタディというよりただの喜劇台本にしか見えない。しかしここまでいかなくてもシステム開発を遠くから冷静に眺めてみると、全員が協力してコントを演じているようにしか見えないから不思議だ。
システム開発での失敗事例や注意点について解説した本は数あるが、この本は初めてシステム発注する顧客に向けて最初の一歩を簡単に解説したよい本だ。しかし繰り返すが、SEの立場として読むならばひたすら皮肉られているだけで目新しい発見もないので苦笑するしかない。ギャグだと割り切って読むぶんには良いかも知れない。
最後に、よく知られたシステム開発のジョークを一つ紹介する。
System development joke
自分の関わるシステムがこうならないよう祈るばかりだ。…いや、十中八九はこうなるんだが。

いらないもの あげます

2008年9月1日

引っ越し計画は流れました。その代わり部屋を広くしよう計画が進行中。いろいろ整理しています。

捨てるもの

引き取り先を探しています。タダであげます。
■カラーテレビ
SANYO C-14D10
14型ブラウン管。ノンフラットタイプ。取扱説明書あり。使用期間は6年半。目立った傷無し。

終了しました。(9/10)
■ビデオデッキ
Victor HR-B12
天板に多少の剥げあり(テレビの足跡)。取扱説明書あり。使用期間は6年。

終了しました。(10/5)
■炊飯ジャー
Tiger JAP-B550
3合炊き。おかゆ、煮物等の付加機能なし。炊けていないのに突然炊飯が終了するサプライズ機能付き。取扱説明書あり。

終了しました。(9/10)
■FeliCaリーダ/ライタ
SONY RC-S320
取扱説明書あり。付属CDあり。

終了しました。(9/3)
■オーディオインターフェース
Roland UA-100
取扱説明書あり。付属CDあり。アンプとして使えるよ。

終了しました。(9/3)
■iPod Shuffle
iPod Shuffle M9725J/A
初代モデル。容量1GB。

終了しました。(9/10)
■無線LAN機能付きルータ
Corega CG-WLBARGPXB
無線LANの子機付属タイプ。取扱説明書、外箱、付属CDあり。
引き取り先が見つかれば近日中に買い換え予定。

終了しました。(9/10)
■TVキャプチャーボード(地デジ対応)
GV-MVP/HS
開封したがほぼ未使用。B-CASカード付き。
これだけ4000円での買い取り希望。
14000円で買ったものの地デジが見られず、泣く泣くソフマップに持って行ったら最高買取価格4000円と言われた。

取り下げます。地デジ見られました。
■インターフェースボード【9/10追加】
玄人志向 USB2.0+1394-PCI3
USB×3、IEEE1394×2のPCI拡張ボード。

終了しました。(9/11)
■大量の本(予定)
 
参考までに写真を。
一緒に写っているペットボトルは大きさ比較用。小さいものは郵送します。
あげるもの集合写真

(クリックすると拡大)

買ったもの

■モニタアーム
ERGOTRON LX デスクマウントアーム(ブラック)
20000円で購入。デスクが劇的に広くなった上に自由にポジションを変えられるようになった。値段は高いがそれ以上に便利になった。
■TVキャプチャーボード
玄人志向 KRTV-7131/L
4000円で購入。大枚叩いて地デジが見られなかったので、諦めてアナログで最安のものを購入。そしてリモコン付き。コストパフォーマンスはよい。

四国を世界に誇れる場所にしよう計画

2008年8月21日

Jaco氏とのまとめ。
過去に何度もブレストしているが、今回も懲りずに案だけ出してみる。

1.ブルドーザー方式(1000t級)

政治家に金をばらまき、経済特区に指定してもらう
税法と雇用法について例外規定を設けてもらい、企業誘致。もはや他と違うことをするならこれぐらいできんといかん。
ただし地元出身の有力政治家も居ないような状況ではほとんど無理というもの。

2.ブルドーザー方式(100t級)

インフラ企業に金をばらまき、情報ハイウェイ(笑)を構築してIT企業誘致
比較的お手軽プラン。土建屋も文句言わない伝統的手法。
ただし行政主導のIT産業誘致がことごとく失敗している中で、それなりに成功確率は低い。

3.ブルドーザー方式(10t級)

今をときめく文豪に金をばらまき、四国を舞台に作品を作ってもらう
そして映画化、ドラマ化、アニメ化、漫画化、ゲーム化してブランド価値向上。
坊ちゃんよ再び。二十四の瞳よ再び。カナリヤよ再び。成功確率は高いが、効果は限定的。

4.ブルドーザー方式(ヤンマー級)

Googleカーで八十八カ所めぐりをしてもらい、ストリートビュー入り
さらに効果は限られるが、やってみる価値はある。

5.キムチ方式

尾道は四国だと言い張る
倉敷は四国だと言い張る

誰に出費を強いるでもなく、誰の心を痛めるわけでもなくただ目的だけを達成する素晴らしい方法。
周囲からの冷ややかな目さえ気にしなければ。

サイトデザインを変えました

2008年8月3日

2002年の開設以来5度目のデザイン変更。このサイトももうすぐ6歳になります。
しばらくWordPressをウォッチしていなかったら、いつの間にかv2.0.4からv2.6まで進んでいたので早速アップグレード。移行失敗なのかバグなのか、カテゴリ名がおじゃんになったりしたけどDBを直接書き換えて事なきを得た。知らない間に日本語化されていたり、管理画面が使いやすくなっていたりと使い勝手が良くなっていて満足満足。
猫のシルエットはやる気の無いサイトを意識。あわせてロゴもちょっとやる気なさげにした。今回のロゴはLithos ProのRegularタイプ。猫のシルエットは写真からのトレース。製作時間は30分くらい。画像作るのは1時間そこそこでできたのだが、CSSいじりにまる一日を費やしてしまった。しばらくはもう触らなくていいや。
やる気のないサイトリング