そろそろ研究テーマを決めないといかん、と思いながら夏休みが終わってしまいました。
そんな9月1日は我がH本研究室のゼミの日。6月末より2回目です。先生やる気ないなあ。
単なる顔合わせ&就職進学の状況確認で終わった前回のゼミ、9月までにはテーマぐらい絞っておけよという軽いお達しをもらったものの、何も考えてない。テキトーな先生の元にはテキトーな学生が集まります。(正しくは5人中2人がテキトーな学生)
「君は何か考えてきたのか」とか私に話を振られるも、何も考えてないし決めてもないので「いやーいろいろ考えながら、まだアイデア出しの段階です」とかお茶を濁したら「じゃあ例えばどんなのを考えてるんだ」と致命的な質問が帰ってきた。焦る私。3秒半考えて出た答えは「検索エンジンの出力結果」。検索市場とかに興味あるんで気にはなるところだが研究とかは考えたことがなかった。
ところが事態は一転。どうやら先生の卒業研究(今から33年前)のテーマがほぼ同じだったらしくいろいろ突っ込まれる。テキトーな受け答えをしているうちになんだか頭の中でテーマが固まってきた。
なるほど、これが対話によって真実を明らかにしていくソクラテスの問答法なのですね(違
そして「面白いからやってみたらどうだ。私の卒業研究を見せるからよく考えて判断しなさい」と意外な展開に。「私の研究分野じゃなくてそっちは情報理論とかになるからK(経営系の専攻)のC先生(ネットワーク理論とか暗号理論とかが専門)の方が詳しいだろうけど」とアドバイスされる。もはや指導教官の専門(評価分析)も専攻(社会経済)も関係なし。
「他には何を考えてるんだ」と聞かれ、また思いつくままに「ネットワークのアクセス分散と実装法とか」と答える。また「他には」と聞かれ、「パケットの…」と答えたところで「そんなんばっかやん」と院生に突っ込まれる。「本当はK(経営系の専攻)に行ってC先生(ネットワーク理論とか暗号理論とかが専門)に付くつもりだったのに、成績が悪くてこっちに来ちゃったんですよ」と出かかった言葉をあえて飲み込んだ。
どうやらこのまま検索エンジン関係のテーマになりそうな予感。来週までに本当にこの線で行くかどうか判断する予定。とりあえず先生の卒業研究のファイルと参考文献を貸してもらい、33年という時代を感じる。ファイルの紙は茶色に変色し、ワープロがない時代なのですべて手書き。もっともこの時代にインターネットなどというしゃれたものはなく、検索エンジンではなくて文献検索について書かれている。どうやら現在の検索エンジンの原型はこの文献検索の時代に確立されていたらしい。基本構造は30年以上変わってないのか。へー。
テキトーな専攻の、しかもテキトーな指導教官でよかった。まさか3秒半で考えた思いつきがこんなことになるとは。えーと、これはヤフーの内定を承諾した方がよかったのかな?(ぉ