電子化した本棚のボトルネックとは

2017年12月1日

これは電子書籍 Advent Calendar 2017の1日目の記事です。
本棚の本をすべて自炊で電子化しました。実際には本棚と言うよりは山積みの段ボールに入った本だったのですけど、それがなくなり部屋がすっきりしたところで、ふと思うことがありました。
「これからどうやって本を読もう?」
電子化した本はすべてPDFになりました。購読している有料メルマガなどはメールの他にEPUBでも配信しているので、PDFとEPUBの二種類。これらをどのように読むかという問題が持ち上がったのです。手元にはデスクトップPCと多数のタブレットがあります。E-Ink端末もあります。今まで現物の本を持っていたことで隠れていた「どのデバイスでどのように本を読むか」という問題が、大問題として持ち上がってきたのです。
電子化されることによって、本は画面を用意しなければ読むことができなくなりました。つまり本ごとにバラバラだったサイズや重量が一律に、デバイスのサイズや重量に依存するようになったということです。これは一方で自由度が増したとも言えます。机に向かって読むなら液晶ディスプレイで拡大して読めますし、横になって読むなら小さなタブレットやスマートフォンで読めるようになったのです。
話は自炊から脱線しますが、電子書籍の捉え方が人によって異なる理由の一つに「どのデバイスで読むかの想定が人によって異なる」というのがあると思います。スマートフォンしか持っていない人はスマートフォンという環境に限定されますし、多数のデバイスを持っている人はマルチデバイス環境での読書体験を想定することになり、両者には分断があります。また、プラットフォームの対応デバイスが限定されていれば、読書体験もそれに依存して限定されることになります。
話を戻します。我が家には複数のデバイスがありますので、それぞれ適した場面で適したデバイスを選択して使うことができます。Kindleであれば複数環境でも読み進めたページ情報が連携されるのでシームレスに読書を継続することができますが、KindleではないPDFやEPUBでそれをどうやって実現したら良いでしょうか? 続きは明日以降にしようと思います。

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