業務用のコードレス掃除機を買ったのですが、使い勝手におおむね満足したので紹介します。
(※別に回し者ではありません)
コードレス掃除機というと、
- 非力
- ヘッドが重い
- 短時間しか使えない
- 便利機能が少ない
- あまり静かとは言えない
- コードの取り回しを気にしなくていい
というものです。これだけ聞くと取り回しの利便性以外はデメリットだらけですね。だからたいていサブ用途の掃除機として売られていますし、これをメイン用途で使おうとすると結構つらいです。セレクトショップなんかに置いてあるカラフルな某コードレス掃除機、あれを買って後悔した人も多いでしょう。
でも今回私はスティックタイプの掃除機が壊れたのでコードレス掃除機に変えてみて、わりとメイン用途でもいけるんじゃないかと思いました。
ただし前提があります。
- 1K/1DK程度の広さであること(掃除時間が10分もかからない)
- カーペット敷きでないこと(フローリング推奨)
- 布団に掃除機をかけることがないこと
- 毛の落ちるペットを飼っていないこと
- ノーマルタイプの掃除機を置くような保管場所がないこと
簡単に言えば「クイックルワイパーでも掃除できるけどちょっと足りない」程度のスキマを埋める感じです。そこしか埋められないほどに非力です。しかしこの条件を満たすのであれば快適な掃除ライフが待っています。
今回私が買ったのは業務用のマキタ CL100DWというものです。重量は880g。連続使用可能な時間はわずか12分。吸込み仕事率は14Wしかありません。
数あるコードレス掃除機のなかでも、この掃除機の特徴は3点あります。
- バッテリがカートリッジ式になっていて、充電器を使って充電する
- スイッチがトリガー式で、押している間だけONになる
- 高い
バッテリは半分剥き出しになっていて、引き抜くだけで外れます。そのまま充電器に差すと50分ほどで満充電になります。メーカーは電池寿命を長くするために継ぎ足し充電を推奨しているのでバッテリが空になる前に充電をするのがよいでしょう。充電台に置くタイプのコードレス掃除機なんかありますけど、充電台を置くスペースさえない私の部屋(なので洗面所の隅っこにぶら下げてある)にはこの充電器式は有難いです。充電台がないので梱包は非常にコンパクトです。
(梱包は非常に小さい。そして軽い)
(引き抜くだけでバッテリは外れる)
(充電器はコンパクトで軽い)
スイッチがトリガー式なのは目からウロコでした。トリガーを引けばONになり指を離せばOFFになる。ただそれだけ。だから出力に無駄がない。こまごまとした狭いところで片手で電源コードやらLANケーブルやらをどけたりしながら自在に掃除しやすい。今までだとどけるのに手間取ってスイッチがONのままヘッドが遊ぶようなことがありましたが、トリガー式だと気を抜くと勝手にOFFになります。さすがに広い範囲を掃除するときに押しっぱなしにしたままだと手が疲れてきますが、それが致命的になるほどうちは広くはありませんし、コードがないので右手が疲れたら左手、左手が疲れたら右手と簡単に持ち替えることができます。
価格はちょっと高いです。コードレス掃除機の売れ筋が4000円前後なのに、これは12000円です。これだと大手メーカーのノーマルタイプ500W型落ち品とかスティックタイプの最上位機種が買えてしまいます。私は保管場所に余裕がなかったため即決で購入していましたが、もし余裕があれば同じ値段で何にでも使えるノーマルタイプをとりあえず買っていたでしょう。
(軽いので洗面台にぶら下げて収納)
(学生時代から10年以上使っていたTWINBIRDのスティックタイプ掃除機。100W)
その他の部分は特記するようなことはありません。溜まったゴミを簡単に捨てられる手の込んだ仕掛けとかありませんし、今にも壊れそうな白いプラスチックの外見でおもちゃかと思うような安っぽさです。電源ランプさえもありません。ヘッドは小さく、360度回転できる他はたいした機能性(絨毯用ヘッドとか)もありません。よく言えばシンプルで単純明快、悪く言えば飾り気がなく安っぽいというのがこの掃除機です。
しかしクイックルワイパーのように「思いついたときにさっと掃除ができる」という点に勝るものはありません。アプローチの時間が短ければ短いほど掃除を始めることへの心理的抵抗が軽くなります。ちょっと床が気になったらすぐに手にとってトリガーを引けばいいのです。ただそれだけのために最適化された、必要十分な掃除機です。高いですけど。
ルンバがあれば弱点同士を補いあえるのでとてもよい組み合わせになると思います。
ウチには無いんですけどね、ルンバ。