yagitch → Softbank

2009年8月24日

Touch Diamondをやめて、iPhoneを使うことにしました。

せっかくなのでEMONSTERを契約したときの休眠回線(いい電話番号)をMNP。登録手続きの際にMNPですと伝えたら「ドコモですか? auですか?」と聞かれ、「イーモバイルです」と答えたら目を丸くされて一瞬、時間が止まった。
ま、そりゃそうだろうね。
1週間前、予約する際の手続きでは「お客様はドコモかauからの移行でよろしいですか?」と聞かれ、面倒くさいので「はい」と答えたらいつの間にか「お客様はauですのでezwebのトップメニューから…」となぜかauを契約していることにされてしまったし。謎だ。
Touch Diamondは知り合いがスペア端末として買い取ってくれるらしいのでドナドナ。さらばWindows Mobile。ありがとうWindows Mobile。べ、べつにTouch Diamondが嫌いになったとか、Windows Mobileに失望したとかじゃないんだからねっ!
まあ、移行の決め手を一言で言えば「方向性の違い」。ふたことで言えば「老けたのでらくらくホンが欲しくなった」。これについては後でエントリ書きます。
<おおはしゃぎの私が今後書くであろうエントリ>
・iPhoneに変えた理由――または私は如何にして心配するのを止めてApple教に入信するようになったか
・さっそく入れてみたアプリ
・iPhoneを使い始めて何が変わったか
それにつけてもMicrosoftは糞だね

関連

HTC Touch Diamond をいじり倒す – 2008年10月26日のエントリ
HTC Touch Diamond 発売前の試用雑感 – 2008年10月6日のエントリ

生徒会の権力はなぜ強いのか

2009年8月2日

「どうしてそんなに・・・人間以外の存在にこだわるんだ?」
そっちの方が、おもしろいじゃないの!

(涼宮ハルヒの憂鬱より)

マンガやアニメに出てくる生徒会の権力はたいてい強い。それは疑問を挟む余地もなく「その方が面白いから」設定されたファンタジー世界の「お約束」である。校長がその立場に見合わないぐらいに寛容で温厚なのも「お約束」である。それと対比して教頭が厳格で怒りっぽいのも、「お約束」である。「学園のアイドル」とかいう存在がいて、ファンクラブが熱烈に活動しているのも、「お約束」である。学期の変わり目でもないのに唐突に転校生がやって来るのも「お約束」である。購買のパン売り場がありえないくらい混んでいるのも「お約束」である。校舎の屋上が立ち入り禁止になっていないのも「お約束」である。
すべては「お約束」である。
…と言い切ってしまうのは簡単なのだが、どうしてそっちの方が面白いのか冷静に考えてみることにする。まず、学園モノ(アニメとかマンガとかゲームとかでそういうシチュエーションがあるものの総称)に登場するエピソードのバリエーションが限られているところに発端がある。そもそも学園モノというのは読者やプレイヤーのノスタルジーを呼び起こさせて高校生活や中学生活を追体験させるファンタジーと言えるので、読者やプレイヤーが実体験として経験した(or 経験しないまでも想像可能な範囲の)要素でないと物語のエッセンスにすることができない。学園祭、スポーツ大会、夏休み、試験、告白イベント、七不思議の噂、甲子園にほど遠い野球部、学校に犬が乱入する、クラスメートに大金持ちがいる…などなど。というわけで、生徒会もその一つに上がってくる。
次に、その生徒会がなぜ権力を持つことになるのか。簡単に言うと、話を動かしやすいからだ。たとえば「学園のアイドル」というお約束があるが、現実には男子生徒の何割かが一人の女子生徒に心奪われるようなことなど起こりえない。それでもこのお約束があるのは、そのキャラクターに全体を動かせるような力を持たせたいからだ。現実だと、学校というコミュニティの中で一人一人の存在感はほぼ変わらない。たとえば生徒Aの存在感を1とすると、生徒Bは1.1、生徒Cは0.9、という具合だ。しかし、ファンタジー世界では存在感に格差を付けなければ特定のキャラクターに焦点を当てることができない。生徒Aが1に対して、生徒Bを500くらいにしないといけない。そのため、「その他大勢」が「誰か一人」に注目している必要があるのだ。「学園のアイドル」はそうして作られる。そして、生徒会も同じことだ。権力を持っていることで、「その他大勢」は注目する。「その他大勢」を好き勝手に動員させることもできるし、学内イベントを都合のいいように書き換えることだってできる。
ちょっと話はそれるが、実際のところ中学や高校の生徒会選挙なんてただの人気投票でしかない。
…と書くと、まるで人気投票で選ぶのが悪いことのように思えるが、実際はそうではない。生徒会選挙は大いに人気投票でやるべきだと思う。つまり、生徒会選挙は公約ではなくて人柄で選ぶべきだと思う。公約を山ほど掲げて選ばれた生徒会長がいたとしても、実現できなければ意味がない。どうせ生徒会選挙レベルの公約など実現しないのだから。人気投票で選ばれた生徒会長はとりあえず大多数の支持を受けているので、ある程度の範囲なら「あいつが言うならしょうがないか」で済ませることができる。だいたいの場合、生徒会は教師がうまく校内をまとめるための手駒にすぎないのだから、人気投票でカリスマ性のある生徒をトップで立てておいて、生徒会長の口からものを言わせた方がうまくいくのだ。教師のためにも、生徒のためにも。
以上より、比較的権力を持っている生徒会≒実行力のある生徒会≒支持される生徒会、ということになるので、ファンタジー世界に登場する生徒会はある意味理想の姿ではないかと思う。まあ、本当に傍若無人な設定の生徒会もあるけれど。やつら…どうやって選ばれたんだ?
もし、主人公が生徒会長で学校を好き勝手やりたい放題、というマンガやゲームがあったら情報求む。新ジャンル「生徒会強権萌え」を作るので。