デスマ戦線より愛を込めて

2006年10月30日

デスマーチを見、聞き、感じている真っ最中です。正直言って、とんでもないところに来ちゃったなあと思っています。まあ、見方によっちゃ意外と面白いですよ。退屈だけはしないので。
研修が終わって配属された先はとあるシステム開発プロジェクト。付いた先輩SE(以下、師団長)の方針でとりあえず先輩の担当するシステムのPGとして混ざることになりました。
「まーとりあえず開発というものを体験してこい」
「アイアイサー」
そのシステムはすべてが順調に進んでおり、私もPGとしてのびのびと開発に関わりました。
「この要求通りに動かすプログラム作ってくれ。細かい部分はいいから」
「わかりました隊長。分からないことがあったら聞きますね」
「あ、俺JavaScript分かんないから」
「いや、私も知らないんですが…」
結局システムの機能のうち一番小さな部分(担当2名)で先輩PG(以下、隊長)と共にプログラミング→単体試験→接続試験を経験しました。といっても隊長は他のことで忙しく(現場で一番開発ツールに詳しいためヘルプデスク状態)、実務はほとんど私。調整やら報告やらの事務処理は隊長という役割分担でやっていました。
「できた?」
「こことここでバグ出てるだけなんで、来週の試験にはたぶん間に合います」
「じゃあ報告にはそう書いとく」
ひたすら好きなように作っていいので本当に自由気ままでした。
のんびりとした雰囲気の中、別の師団に火がついているのを遠くから眺め、「大変そうだなー」と笑っていました。もっとも、私のいる師団以外はどこもかしこも煙が上ってるんですが。
そんな中、行程が一段落というところで上司(軍司令官)から肩を叩かれた。「こ、これぞサラリーマンが恐れるという肩たたきか!」と思ったらその通りで、「東部戦線の戦況が思わしくないのでお前、そこ行って旅団長になれ」とのお達し。それは煙だけではなく炎も立ち上っている場所でした。
そして先週、戦地へ赴いたところです。
ちなみに先週の勤務時間状況はべったり終電。月曜火曜はものすごい勢いで引き継ぎ資料作成、水曜は異動元の師団を挙げて盛大にお別れ会。木曜は異動先で歓迎会。金曜は同僚と飲みに。って酒ばっかりか。金曜はついに終電を逃し、高いカネ払って深夜バスに乗るはめになりました。
さて、
新しい上司の業務を見る限り、来週からは休日出勤と泊まり込みがいっそう現実味を増すでしょう。そして、新人なのになぜか一人で代表とかアドバイザーとして会議にかり出されるでしょう。ゆるゆるなプログラム漬けから一転、緊張しっぱなしの会議漬け。
 
まあ、いろんな意味でとんでもないところに来ちゃったなあと思います。(´・ω・`)にょろーん

freemailが使えなくなる

freemail、来年1月をもってメールサービス終了 – Slashdot Japan
ネットを始めた時(6年前)からメインのメールアドレスはずっとこれを使っているんですが、そろそろ移し替える時期が来ました。
というか、ま た ソ フ ト バ ン ク か 。
もともと平成電電のサービスだったので不安はありましたが、無料なのに広告メールがほとんど入らないという点で満足でした。
けっきょく平成電電は潰れて日本テレコムに譲渡され、日本テレコムならまだ使えるだろうと思っていたんですが、やっぱりソフトバンクはやってくれるのか!
さて、これを機にどこへ換えようか迷っています。
<よく使っている>
Gmail
Yahoo! メール
Hotmail
<特定用途に使っている>
Livedoorメール
xreaドメインメール(yagi.tc)
<取ったはいいけど、使っていない>
gooメール
<取ってないけど、気になる>
AOLメール
ウェブで常に見たいけど手元にバックアップが欲しい場合どうすればいいのかな。Gmailなのかな。とりあえずfreemailアドレスからの移転作業はかなり面倒くさいことになりそうです。

いくら釜玉うどんが人気だからって、これはひどい

2006年10月23日

カマタマーレ讃岐
 
Jリーグ参入を目指す香川のサッカーチーム。
「カマタマーレ讃岐」
 
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)
 
これほど脱力するネーミングは私は聞いたことがないです。
香川オリーブガイナーズ」までは言い訳のしようがありました。
でもここまで来るともはや弁解不可能。
 
私が悪うございました。もう茨城県民のネーミングセンスを笑えません。
 
ここまできて「讃岐」がひらがなにしないあたり、最後に残った理性が伺えます。本当にありがとうございました。
 

参考

カマタマーレ讃岐 – Official
香川オリーブガイナーズ チームの紹介
Y~: 四国アイランドリーグ
Y~: イバスタ――それが茨城スタンダード。

Zen Cart

2006年10月16日

Zen Cart
オンラインショップって作るのに手間かかるのかなと疑問に思ったので、とりあえず形だけのショップを作ってみた。オープンソースのツール「Zen Cart」をサーバにインストールするだけ。用意するのはPHPとMySQL。
オンラインショップ「YAGISSO」
インストールしてテンプレをちょいといじっただけなので、「サンプルテキスト」とか「ここを編集してください」とかが並んでる状態です。なお、商品ラインナップについての質問・苦情は受け付けません。
無料配布されているオンラインショップ構築ツールで検索すると「osCommerce」がトップに来ます。この「Zen Cart」はosCommerceを土台にしてあって、しかも開発がそこそこ続いてる(本家ローカライズ版は休眠中に近い)上に日本語ドキュメントも整備されてます。
商品管理・在庫管理・決済・配送状態確認・メール一斉配信・キャンペーン割引からギフトカード発行まで一通りのことはできます。そこそこの規模の店舗なら技術できる人に給料払った方が安いかも。
作ったはいいけど売るものなんてないんだけどね。

参考

Zen Cart 日本語公式サイト
Zen Cart Official
osCommerce Official

うどんの国に電子マネー来たる

2006年10月10日

IruCa
IruCaが電子マネーの実証実験 – Slashdot Japan
ことでん(高松琴平電気鉄道)プレスリリース – pdf
ざっとした解説をすると、SuicaとかICOCAみたいなICカードを「IruCa」なる名前で導入している香川の私鉄が、これまたSuicaみたいにカード一枚で駅ナカや駅周辺で買い物ができるようにするよ、てな話です。
これまで香川で電子マネーといえばEdyの独断場。JRはそもそも自動改札すら持っていない有様なので「ICカード? 食えるんかそれ?」な状態。コンビニ界隈の場合、四国最大勢力のローソンはマルチ対応予定、第二勢力のサンクスはEdyのみ対応。 独自マネー「nanaco」導入予定のセブンイレブンなどはそもそも香川にないし、四国にすらない。
そんな電子化過疎地域の四国・高松になんやらおもっしょげなもん(注:讃岐弁)がやって来る。
これ以上独自規格を増やしてどうすんの? という話はしません。今も経営再建中で財政上の不安が消えない会社が金融業みたいなこと始めて大丈夫? という話もしません。問題は、高松のおじちゃんおばちゃんに受け入れられるか否か。この一点。
東北のスーパーでEdy利用率5割という成功事例があるので、やり方次第なのかもってところもありますが、直感的にはあー無理だろうなーといった感じではあります。
ただ、もしもですよ。万が一ですよ。電子マネーが高松市内の商店街に受け入れられた場合ですよ、こんな感じになります。

Before

1.うどん屋に入る
2.カウンターの向こうのおっちゃんに「かけ小」と注文する
3.かけうどん(小)がどんぶりに入って出てくる
4.うどんをどんぶりからてぼ(ラーメン屋で言うところの麺から水を切るための片手ざる)に移して湯がき、どんぶりに戻す
5.カウンター端のレジ隣にある巨大タッパーからスプーンでネギすくってうどんに乗せる
6.レジのおばちゃんにあらかじめ用意していた170円をポケットから出して渡す
7.レジの向こうにある蛇口のところへ行き、うどんだしをダボダボとどんぶりにかける
8.空いている席に座り、割り箸をとり、ものすごい勢いで喰らう
この間約2分。

After

1.うどん屋に入る
2.立派な店構えに、しかもレジ前に行列ができているのを見て「しまった」と思う
3.とりあえず店のおっちゃんに「かけ小」と注文する
4.なかなか出てこない。仕方ないのでカウンター前で立ったまましばらく待つ
5.なぜか後から入ってきた「ざる大」注文の客の方が先に出てくる
6.ようやくうどんが出てくるが、レジ前に客がつかえているので列に並んだまま待つ
7.どうやらレジのバイトの手際が悪いことが判明するが、特に文句を言うわけでもなく待つ
8.前の客がICカードで払おうとしているが、なかなか財布から見つからないとかでそのまま待つ
9.後ろの客から舌打ちが聞こえるが、そのまま待つ
10.用意していたICカードで会計を済ませる(その間3秒)
11.会計を済ませたはいいが、どこでだしを注いでいいのか分からず、無駄に広い店内をうろうろする
12.どんぶりをよく見ると、申し訳程度にだしが注がれていることが判明する
13.と同時に、待ち時間の間にだしもうどんも冷めていることが判明する
14.空いている席に着き、テーブルの器の渇いたネギをスプーンですくいながら、二度と来るまいと心に誓う
この間10分。

まとめ

経験則から、うどん屋は資本が大きくなればなるほど妙なことになるんですよね。味はどうあれ安いうどん屋ってのは、うどん作る以外の無駄なことを一切してないというのが極意のような気がします。てなわけで街のうどん屋は、IT化とはどこまで行っても無縁だし、ましてや電子マネーとか追加投資のかかるものは「何それ? うどんに乗せて食えるんか?」みたいなもんでしょう。
話をちょいとずらしますが、
うどん屋に限らず一般にある「まちのお店屋さん」というものはどこもそんな感じで、今日挙げたような「商店街密着の電子マネー」とか「バーチャルモールのシステム導入で街全体が活性化」みたいなITソリューションが世間一般に浸透するとは思えないんですよね。
まあ、見えない形でなら某グループとか某グループとかが元国営会社のプライドと資本を大量投下してインフラ整備に勤しんでるので、知らず知らずにITの恩恵に与っているかもしれません。でも全国何万人の店主さんの考えを変えるような「目に見えるIT」ってのはまだまだ先の時代の話ではないかと思うのです。
IT業界の端くれ者としては、「ITで世界が変わる!」と豪語する人がちらほらいるような世界との間でギャップを感じますね。お店屋さんは趣味でホームページは作ってもネットショップを本気で始めたりはしないし、本気で始めた少数の人たちもR天市場のシステム費用が適正かどうかも判断できませんからね。
ITに向けられる色眼鏡(プラス方向にもマイナス方向にも極端なフィルタ)が外れるまでは、田舎の店舗経営とか日常生活の細かな場面に至るまであまねくITが普及するのは無理でしょう。長い年月をかけてそれを乗り越えた「活版印刷」と同じ道のりを、まだITは辿り始めたばかりだと思います。
まあ、「うどん市場」のレジのおばちゃんが「IruCaも使えるでー」とか言ってる姿を一度見てみたいですね。電子マネー、期待してます(棒読み)。

もめ事回避のおまじない

このエントリは、讃岐うどん店が電子マネーを導入することについて反対するものではありません。
このエントリは、ことでんが実施する電子マネー実証実験を否定するものではありません。

WordPress移行中

2006年10月8日

システムを MovableType 3.2-ja から WordPress 2.0.4 に移行中です。表示などに現在いくつかの問題点があります。
また、一時的に304エラーや505エラーなどでアクセスが拒否される可能性があります。RSSリーダーなどを使っている方は同じエントリが新着エントリとして何度も表示される可能性があります。

現在の問題点

– 「続きを読む」の先が表示されない(テーマの問題?)
– 説明ページ等がない
– エラーページがない
– 画像・ファイルのURI再編に未着手
– DBバックアップ体制に不備
– 独自CSSクラスが未定義

移行の注意点

– サーバ内の総ファイル数を減らす
– 以前のパーマリンクは残す
– バックアップ体制を整備する
もともとMovableType には嫌気がさしていたんです。それでWordPressに移行しようしようと思いながらなかなか踏み切れずにいたんですが、今朝操作ミスであっさりテンプレートを初期化してしまったのが今回の移行のきっかけとなりました。というかMTの挙動がおかしすぎる。
2年以上にわたってぬか床のように手を入れてきたテンプレートが跡形もなく消え、やけになった私はWordPressを使っていた別のブログを潰しYAGITCHEに転用。ちなみに日本語化版(ME版)じゃなくて本家版です。
テンプレートをあれこれいじるのはやめにします。時間ないし。その時間を使って綺麗なテーマを探すことにします。とりあえずhttp://themes.wordpress.net/あたりを参考で。
WordPressはもう1年半以上の付き合いになりますが、未だに更新で困ったことがありません。プラグインを入れたり自作したりが簡単だし、いざとなればPHPをゴリゴリ直いじりできるし。センスのなさ大爆発のMovableTypeをライセンス登録してまで使い続けるのが馬鹿らしくなってきます。