ネガティブ・コントロール

2006年5月2日

鬱になりたい。鬱になりたい。鬱になりたくて仕方がない。
(注意:以下の文章では、痛々しい文章、カミングアウト、アニメやゲームに対するディープな言及が含まれています)
気分がポジティブな時、ネガティブな時。そんな時が誰にでもあると思います。私の場合は一定リズムで交互にやってきていて、いまはポジティブ期間の真っ最中です。あまりこの振れ幅が大きいと「躁鬱病」と呼ばれるようですが、私は今のところ大丈夫です。
さて、そんなポジティブ状態の私。なんだかいろんなものが望む方向に行きすぎて戸惑うほどです。入社してからはぬるい研修がしばらく続き、配属部署とか職場環境とか日常生活も申し分なし。給料もたんまりもらえたし、だんだん詳しく分かってきた私の担当分野は、まえまえから面白そうだなと思っていたことを全部いっぺんに関われるものでした。お前は愛少女ポリアンナ(世界名作劇場)かよ! というぐらいにウフフでアハハな毎日ですけど、逆にこれが精神的な不安定を呼ぶのです。
景気循環に例えれば「景気が過熱しすぎではないか」という懸念。
別に何か害があるわけでもないですが、ポジティブすぎると漠然とした不安感に襲われるのです。心のどこかにネガティブを持っていないと落ち着かない感じ。逆にネガティブすぎると、それはそれでいろんな心配事が出てきてポジティブへ持って行こうとする反動が生まれるのです。言ってみれば精神バランサーのようなものが働いているかのようです。それは私だけでしょうか。
前振りが長くなりました。

ポジティブの中に生まれるこのネガティブ反動、そこから軽く病的な行動に走ることがよくあります。何時間も引きこもってオフラインゲームをする。2chに一日中入り浸る。セカイ系の物語を読み漁る。いずれも、終わった後にどうしようもない虚無感に襲われます。世の中がうまくいきすぎて困るとき、私はそうして人為的な鬱に浸りたくなるのです。
そんなわけで鬱衝動に駆られている私を誰か助けてください。
具体的には、読んでて底知れない鬱になるような小説とかを教えてください。できれば劇薬小説を探せ!のコンセプトで。

エロだったりグロかったり、救いがなかったり
大の大人なのに怖くて夜に読めなかったり
読了してヘコんだり、生きる気力が奪われたり
生理的にクるものに、おもわずマジ嘔吐したり
その後、人生のトラウマと化したり

(劇薬小説を探せ!)

ただしグロいの(スプラッタシーンとか)はNG。精神崩壊や狂気は大丈夫です。
有名どころだとまず浮かぶのが君望エヴァあたりでしょうか。喪失感ではAIRも負けてません。某友人からは、人が死にまくる虚無感ならZガンダムを見ろとアドバイスされました。とりあえず今はかってに改蔵をちょっとずつ読み直しています。

昨年秋の事例(高評価順)

最近だと、昨年秋ごろに数年に一度レベルのポジティブ状態が続いたんですが、そのときはライトノベル中心に以下のものを試しました。以下感想です。

School Days(18禁ゲーム)
すべてを喪失するストーリーと不気味な狂気。壊れる感情。3角関係とドロドロ展開、ストーキング、刃傷沙汰。まさに求めていた鬱。最悪と言われる3つのシナリオは脳裏に焼き付いて一ヶ月は引きずった。
Shuffle!(アニメ版)
パンツアニメの部分はどうでもよい。後半のハッピー展開にひそむ陰、とくに、気が狂ったような目で「あんたなんか…死んじゃえばいいんだ!」と襲いかかるシーンが最高に鬱。
インフィニティ・ゼロ(ライトノベル)
大きな役目を背負わされたシャーマンとそれを救おうとする少年の話。一巻ごとに一つ一つじわじわと大事なものを失っていくさまが圧巻だった。最終巻の最後の最後、たった6ページのエピソードで一気にハッピーエンドに持って行くところにしてやられた。鬱なのに充実感を感じられた希有な一冊。
イリヤの空、UFOの夏(ライトノベル)
セカイ系の王道。戦争、鍵を握る戦闘機パイロット、逃亡、精神崩壊、壊れる世界、そして戦場へ。最後の最後まで救いがなく喪失感は数日続いた。
きみとぼくの壊れた世界(ライトノベル)
ミステリー小説のようなもの。校内で起こった殺人事件の謎を解こうとする話。ストーリーはどうでもいいが話の終わらせ方に底知れない恐怖を覚えて気分が悪くなった。
砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない(ライトノベル)
虐待を受けている少女の虚言と奇行の話。生々しい部分をオブラートに包んだままファンタジックに終わったので衝撃が少なかった。
ちーちゃんは悠久の向こう(ライトノベル)
幽霊が見えるとかいうクラスメートのオカルトな話。不思議は不思議なままで衝撃が少なかった。
野ブタ。をプロデュース(小説)
人気のないクラスメートを人気者に仕立て上げる話。終盤でプロデュース役の主人公が一気に転落するところが鬱。それほど衝撃は大きくなかったが、じわじわとした鬱が数日続いた。

ちなみに韓国ドラマとか昼ドラとかのドロドロ展開は勘弁です。

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