二者択一殺人問題

2005年10月14日

本格的にダウンして一日中寝てました、YAGITCHEです。起きたら携帯電話の電池が切れていて大量のメールが入っていました。そしてすべてが終わっていました。明日の授業には出たいと思います。
Y「君は東京と大阪、どっちが好き?」
X「東京ですかね」
Y「じゃあ沖縄と北海道、どっちが好き?」
X「寒いのは嫌だから沖縄ですね」
Y「『ぎゅっと抱きしめて頭ナデナデ』と『優しくスマイル そっとキス』。久しぶりの再会でしてほしいのはどっち?」
X「答えにくい質問ですね…」
Y「浮気現場を目撃しました。恋人と浮気相手、殺すならどっち?」
X「それ何か間違ってますよ!」
Y「ちゃんと答えてくれよ」
X「なんなんですかいきなり。そもそも何ですかその質問項目は」
Y「『二択バトン』なるものが知り合いんところに落ちてたからネタにしようかと思って」
X「なになに、カレーに入ってなくていやなのはジャガイモかニンジンか。地球最後の日に逢えるなら親友か恋人か。エッチするなら相手の家かホテルか…答えられますかこんなもん! ていうか見るからに女の子向けじゃないですか!」
Y「そうは言っても、二者択一だったら答えやすいだろ」
X「逆に答えにくいですよ。地球最後の日は知ってる人みんなに会いたいですよ」

Y「なるほど。じゃあ君は二者択一の問題でどちらも選ばなかったり両方選んだりするのか」
X「そもそも最近の時代は二者択一が多すぎですよ。我慢するかキレるか。正義か聖戦か。株主か従業員か。民営化か否か。もうたくさんですよ。もっとファジィにいきましょうよ!」
Y「なんだか週刊誌の見出しみたいな問題提起だな。で、浮気した恋人と浮気相手のどっちを殺すんだ?」
X「殺しませんよ! 誰も殺しませんよ!」
Y「じゃあどんな質問なら答えやすいんだ」
X「そもそも浮気現場って仮定自体が曖昧なんですよ。状況証拠にも言い訳にも自分の身の覚えにも左右されますよ」
Y「結果如何ではどちらかを殺すかもしれないと」
X「もう殺人から離れてください。ドラマとワイドショーの見過ぎですよもう」
Y「じゃあ質問を変えるが、君はおおよそ考え得る範囲で人を殺すか否か。二者択一で答えよ」
X「人なんて殺しませんよ」
Y「分からんぞ。もし君の恋人がレイプされて身ごもってしまったら、君はその中の子供に殺意を抱くか否か。君が人を殺さない保証はないだろう」
X「そ、そうかもしれませんが…。それじゃ二者択一になりませんよ」
Y「君は人を殺すかもしれない可能性がある。つまり、君は人を半分殺す人間だと言うことになる」
X「人を半分殺すなんて、言ってる意味が分かりませんが」

Y「シュレディンガーの猫を知ってるか。量子力学の世界では、観察できない存在はその存在が取り得るあらゆる状態が重なり合ってそこに存在すると考えられるんだよ」
X「フタをした箱の中には、死んだ猫と生きた猫が同時に存在しているんですか」
Y「つまり、君の将来が今の時点で分からない以上、いま君がいる同じ場所には『浮気現場を見て怒って人を殺してしまうだろう君』と『浮気現場を見ても誰も殺さないだろう君』が同時に存在していると言える。そういう意味で『君は半分人を殺す人間だ』と言ったんだ」
X「優柔不断な人の言い訳に聞こえますが」
Y「詭弁を使った自己正当化だよ。屁理屈とも言うが」
X「つまり、二者択一の質問に『半分こっちです』と答えてもいいんですね」
Y「ああ。だからこの間の選挙では一枚の投票用紙にいくつかの名前を書いておいた」
X「思っきし無効票じゃないですか!」
Y「ちなみに私がカレーに入ってなくて嫌なのはどっちだか分かるか?」
X「インドカレー好きだからどっちが入ってなくても困らないんでしょ?」
Y「いや、入ってなくて嫌なのはカレー粉だよ」
X「当たり前じゃないですか!」
バトンが落ちてたのでよく読まずに勝手に拾って答えようとしたところ、3問目あたりで雲行きが怪しくなって挫折してしまったので違う方向でネタにしてみました。

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