あゝいもうとよ、君を泣く
君腐りたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親はGペンにぎらせて
801を描けとをしへしや
ホモを刷って売れよとて
二十四までをそだてしや
櫻ヶ丘のまちなかの
サラリーマンのむすめにて
親の期待を背負うなら
君腐りたまふことなかれ
テニプリ人気がほろぶとも
ほろびずとても何事ぞ
君は知らじな、ヘタリアの
歴史の流れになかりけり
君腐りたまふことなかれ
コミケの神は戰ひに
おほみづからは出でまさね
汗とインクの血を流し
腐女子の道に死ねよとは
腐るを女子のほまれとは
いばらの道の深ければ
覚悟も決めず流されむ
あゝいもうとよ、戰ひに
君腐りたまふことなかれ
すぎにし秋を父ぎみに
おくれたまへる母ぎみは
なげきの中にいたましく
わが子を召され、家を守(も)り
安しと聞ける大御代も
母のしら髮はまさりぬる
君かわいさに声かけて
付き合いはじめた恋人を
君わするるや、思へるや
夏も待たずに放置され
嘆くこころを思ひみよ
この世ひとりの君ならで
あゝ三次元に戻るべき
君腐りたまふことなかれ
参考
「君死にたまふことなかれ」與謝野晶子
君腐りたまふことなかれ – Twitter