Mac導入して5日目の初心者の視点から

2012年9月7日

Macbook AirとVAIO X
最近になって友人から古いMacbook Airをもらいまして、Mac持ちになりました。
そもそもの経緯はiPhone 4Sを使っていて、その後中古で手に入れたiPad(初代)がベッドサイド端末としてわりと快適だったので、じゃあMacもちょこっと使う分には面白いかもと思ったのがきっかけです。いまの私の環境はWindowsとLinuxとiOSとAndroidが混在しているので、これにさらにMac OSが追加される形になります。
現環境
PC:Windows7(メイン)
タブレット:iPad(ベッドサイド用)
スマホ:iPhone 4S、Xperia SX(Android 4.0)
他にもVMでUbuntuとかVPSでDebianとか
今回入手したもの
13インチ Macbook Air(Mid 2011)
キーボードはUS配列、途中でLionからMountain Lionにアップグレード
Macを使ってみての感想ですが「おおむね快適、時々不快」というところです。これまで無縁なユーザなりに、Macの優れたところと足りないところはある程度理解していたつもりなんですが、いざ使ってみると「ほほう、こんな工夫が!」ってところと「チッ、なんでこんな簡単なこともできないのかよ」ってところがあって久しぶりにPC初心者気分を満喫しております。(できないものをできるようにするために、まだいろいろ調べている途中です)
そんな今の時点で、Macbook Airを触っていて気がついた点を以下にまとめました。Mac OSの評価とMacbook Airの評価と昨今のノートPC全般の評価がごっちゃになっていますのでご注意ください。あと、これまで使っていたのがVAIO Xという完全に別カテゴリのノートPCなので、それと無理やり比較してdisってしまう点はご了承ください。

ハードウェアがパワフル

まずOSは良いですね。ブラウジング、メール、写真、もろもろ普通に使えています。10年以上前に Powerbook 150(漢字Talk7.5)を使っていた時とは大違いです。クラリスワークス(懐かしいですね)でちょっとこみ入ったことをするとすぐ爆弾マークの出てくるクソッタレOSとは大違いですね。
ハードウェア的にもまあ遊びに使うには十分。私は元々モバイルノートの軽量性を非常に重視していて、これまで3年間VAIO Xを使い倒してきました。重量770g程度でWindows 7が動いてくれる最強モバイル端末はそうそうありません(最近似たコンセプトでLavie Zが出ましたけど)。Macbook Airが発表されたとき「11インチで1kg超えか。クソ重いな」と思って切り捨てたのですが、重さに目をつむることでこれほど快適になるとは思いませんでした。Atomとメモリ2GBでギリギリ動くVAIO Xをゼロ戦とするなら、こちらは重量とパワーでごり押しのB29。ああ今ちょっと外を街宣車が通りかかったので変なたとえになってしまいました。
まあ画面が広いしメモリ4GBだし、とにかく重さが2倍近く(765g→1.35kg)になった分のなぐさめになるくらいの快適さはあるのかなと。重いけど。操作していて引っかかる感じもないのでストレスは減ったなと。重いけど。Airというのはきっと空気のように軽いつもりでつけたのでしょうがまったく悪い冗談ですね。VAIO Xみたいにテーブルから落としても自重で壊れないぐらいの軽さを身につけてほしいものです。Macbook Airは確実にどこか壊れそう。

タッチ認識精度が予想外

複雑な4本指ジェスチャーなんてどう考えても誤認識が続出するだろう、10回に5回でも認識できればいいだろうと思っていたのですが、予想に反して10回に7回くらい認識してくれるので「やるじゃん」という感じです。とはいえ10回に3回は間違って変な操作してしまうので(画面切り替えようとしてなぜかブラウザのページが戻るとか)仕事で使ってたらきっとイライラするだろうなあと思います。

キー配置はおおむねよし

キーボードショートカットの違いに若干戸惑っているところではありますけど、それほど致命的という欠点はありません。US配列なので漢字変換が微妙な位置のキーコンビネーション(Command+Space)になっていて、どう押そうか迷っているくらいです。まあそのうち自然に落ち着くと思いますが。
はじめに電源ボタン(通常のキーに混じって配置されている)を見つけたときはなんじゃこりゃ! 絶対間違えて押すわい! って思ったのですが、起動中に間違って押しても別に何か起きるわけじゃないので大人しく使っております。それから矢印キーが凸型に配列されているのは好感が持てます。これがたとえば凸の形の空いたスペースに何か余計なキーを入れていたりすると受け入れがたいです。そういう小型モバイルノート多いですけど。
打鍵感がパシャパシャするのは最近のノートPCに共通するので諦めモードです。
(VAIO Xが多少マシなくらい)

iLifeも使えるよ。有料だけど

お、iLife付いてるので後からiPhotoを無料インストールできるじゃないの! と思ったのですが甘かった。App Storeから「受け取る」をクリックしたら「貴様のアカウントにはダウンロードしてやんねーよ」と丁寧に拒絶されました。イラッときますね。どうも調べてみると一度特定のアカウントにひもづけられたデバイスは、以後そのアカウントからでないとダウンロードできないそうで、つまり中古品はiLife使えないってことですね。さらに調べるとMountain Lionだとできたよ! てな報告があったので大枚はたいて(1700円也)Mountain Lionにアップグレード。そうすると今度は「受け取る」ボタンが「1300円」ボタンに変わっていました。え? 金とんの? OSが新しくなって「ダウンロードはまかりならん」から「ダウンロードはさせてやってもいいが金払え」という風に改善されたのですね。些細な配慮に涙が出ます。

OSアップグレードがスムーズ

Lionでいくつかアプリを使った後にそのままMountain Lionに上書きアップグレードしました。古今東西OSの上書きアップグレードというのはトラブルが付きもので、まあ失敗したら初めからクリーンインストールすればいいや、と思っていたらまさかのノートラブルですよ奥さん。こんなスムーズだとは思わなかった。WindowsやLinuxだと確実にあれこれ設定が求められるところ「どうせお前よくわかんねーんだろ? 俺様が設定してやったぜ!」てな感じの親切設計。面倒見がよすぎる親分肌のおっちゃんのようです。
というかこれアップグレードじゃなくて、ただのサービスパックじゃないんですかね。ね。
処理中は終始ファンが轟音を立てて回っているので「寝る前にちょっとアップグレードしておくか」って安易にやるとうるさくて寝られません。まあ寝ながらやるなって話なんですけど。

OS間連携の信頼性が低い

Windowsなどとの連携があまり信用できません。smbとか。このあたりは自社内ソリューションが密結合であることを売りにしている以上そうなるのも当然かもしれません。でも、チームワークが重視される集団の中に少数こういう困ったちゃんが入ってくるとちょっとイラッときますね。「全部Macにすればいいじゃん」という異論は受け付けません。

Dockいらない子

Launchpadでアプリを起動するようにしているとDockの存在意義があまりないような気がしますけど、この子大丈夫なんでしょうか。アイコンがごちゃごちゃ並んで見た目にうるさいし、画面の一部占拠するし、かといって自動で消える設定にしたら今度は出してくるの面倒だし、もはや起動中アプリ管理にしか期待できないのですけど。起動中アプリ管理もMission Controlで代用可能ですし。

文字が美しい

Windowsのフォントレンダリングの汚さは誰もが認めるところでありましょう。というわけで私はWindowsでは必ずgdipp等のソフトを入れてアンチエイリアスなフォントを表示させるようにしていたのですが、サードパーティ製なので不安定だったりアプリとの相性問題(gdippとChromeの仲の悪さには悩まされました)があったりと苦労してきました。OS標準で美しく表示されるのは素晴らしいです。

結論

全体的によいPCなのですが、自分の使い方だと立ち位置がどうにも微妙。気軽なブラウジングとかメール閲覧には使えるかな。いやいやそれはiPadが楽だし。文字打つのに快適かな。いやいやそれはデスクトップPCのキーボードを使うのが一番。
というわけで、VAIO Xの代用として旅行先用に使いそうです。重いけど。

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