大阪から姫路を経由して小豆島を走った記録。
8/4(土) 大阪~姫路(106.28km)
8/5(日) 小豆島一周(68.1km)
8/6(月) 高松散策(32.0km)
8/7(火) 高松散策(39.8km)
8月5日(日)
9:20頃に土庄港で@r_takaishiと合流。@u1と私と3人でそのまま小豆島一周の旅へ。
まずは「牛の形」と言われる小豆島の頭部分を一周する。
一周してエンジェルロードに到着。すごく…南国です。
誘惑にあらがえずかき氷を購入。
そのまま小豆島の前足の根元にあたる部分を通り、胸の辺りまで到着。道の駅オリーブ公園でオリーブソフトを食べる。
ここから湾の対岸(後ろ足の足先にあたる部分)までは渡し船があるらしい。自転車も乗せられると聞いたので乗ってみようとするが、船頭さんに電話が繋がらず、船着き場にも船が見あたらなかったので諦めることにした。
12:00頃、内海の市街に入るところで「醤(ひしお)丼」という看板を発見。飲食店併設の佃煮屋さんだった。3人とも迷うことなく醤丼を注文。醤丼にはあまり明確な定義はないそうで、この店では魚のフライにパプリカを添え、もろみをかけて味を付けている。試食としてテーブルに置かれている佃煮と合わせて、食べるものすべて塩気ばかりなのだけど汗だくで走っている身としてはそれが有難かった。とても美味い。
食べ終わって佃煮売場をうろうろしていたらこんなものを見つけた。「初音」というブランドで昆布茶を売ってるらしく、それに合わせた遊び心のようだ。
昆布茶飲みたくなってきたなあと思っていたら、ちょうど店の隅っこに昆布茶を試飲できる休憩スペースがあった。何から何まで有難い。そして初音ミクのお出迎えである。
塩分不足の我々にとって佃煮屋さんは一つのオアシスのようだった。
その後、30km地点にあるマルキン記念館へ到着し、醤油ソフトクリームを食べた。2年前に来たときはシャーベット型の佃煮アイスなるものがあったのだが現在はなくなっているようだ。その佃煮アイスはまさに名前の通り佃煮そのもので、食べれば食べるほど喉が渇くという地獄のようなアイスだった。醤油ソフトクリームも多少マイルドだがやはり破壊力の大きさは健在。塩気はランチの佃煮だけで十分でした。
◇
さて、小豆島は北側と南側で道路事情がまったく違う。南側は市街地が多く、よく整備された国道があり、平野が連続しているのでとても走りやすい。北側は市街地が少なく、海岸にへばりつくように広がる集落を縫うように細い道が通っており、アップダウンが大きい。ここまでは走りやすい島の腹側を駆け抜けて、後ろ足の付け根から尻のあたりを回って背中側に抜けようというところだ。
@r_takaishiは自転車初心者で、どの程度坂に耐えられるのか不安に思っていた。彼はクロスバイクにごく普通の装備で、ビンディングペダルですらなかった。そんな彼がいきなりアップダウンのある70km行軍に挑戦だ。どこかで引き返すことになりはしないかと思いながら残り半分を進んでいったが、その不安は見事に裏切られることになった。
44km地点の福田港、60km地点の道の駅残石記念公園と山をいくつも越えながら進んでいったが、彼はちっともへこたれる様子はなかった。30kmマルキンから44km福田港の間には60m級の峠が3箇所、44km福田港から60km道の駅までは80m級の峠が1箇所あった。しかし@r_takaishiはこれらの峠にへこたれるどころか、むしろ峠を登る途中で大きく先回りして、経験者2人がヒーコラ上ってゆく様子をカメラに収めるという余裕っぷりだった。
しかしまあ、3人は着実に進みながらも日光に少しずつ体力が削られていくことに耐えていた。真夏の日差しがどのくらい強烈かというと、だいたい15km間隔で設定した休憩ポイントの都度20分以上の休憩が必要になり、その都度500mlボトルの水を2本ずつ購入し、固形食や砂糖菓子(ハイチュウはこの暑さですっかり溶けていた)を食べつつ、汗だくになった顔や首をウェットシートや手ぬぐいで拭き取り、日焼け止めクリームを塗り直し、それでも出発後5分もすれば再び汗だくになってボトルの水が半分空になってしまうような有様だった。気温はコンピュータ計測で47度(日差しのため当てにならない)、その日のニュースでは33度と言っていた。
道の駅残石記念公園に着いたときには、雲がたくさん出るようになって日差しはずいぶんと和らいでいた。気温が高いままなのは相変わらずだが、じりじりと炙るような日差しさえなければ体力が削られる量はずいぶんと少なくなるので有難い。
ちなみに道の駅残石記念公園は道の駅とは名ばかりで、公衆トイレと小さな土産物屋しかない簡素なものだった(それでも十分有難い)。また、自由に水道の蛇口があったのでここで頭から水を浴びて疑似シャワーとすることができた。傍からみたらただの浮浪者だ。
何か食べ物を補給したくて併設の食堂を覗いたけど、焼きそばやうどんといった一口には収まらないものしかなかった。おにぎり等があればと期待していたのだが、土産物売場に置いてあるのはオリーブチョコレート(箱いっぱい食べるの無理)とかオリーブキャンディ(糖分には変わりないけど)とか素麺(ゴリゴリ食ってる場合じゃない)しかない。
最終的に袋入りのオリーブドーナツを発見し、それを3人で分けて食べた。脂気が胃に堪えるが、貴重なエネルギーだ。
さて、ここからの残り16.2kmは小さなアップダウンを越えながらを走りきって島一周ということになるのだが、3人協議の末、海岸沿い一周はせずに山中をショートカットすることになった。走行距離が半分(7.5km)になり、代わりに標高171mの峠を越えるという山攻めコースだ。ここにきてハードルを上げるのは、予想外に@r_takaishiの調子が良かったからだ。彼はまだ公式イベントへの参加経験がないので、それに向けての事前調査を兼ねたチャレンジのつもりだった。佐渡ロングライドの最高標高点は143m(Z坂の直後)なので、この坂を越えることができればまず大丈夫だと判断できる。
結果としては坂登りはあっけなく終わった。勾配が5%~6%だったので時間を掛ければ着実に上ることができた。ただ、あまりの坂の長さに心が折れそうになったのは事実だ。
@r_takaishiはけろりとした様子で我々と同じペースで上っていた。ビンディングペダルなしでよくここまで来られたものだと思う。私のようなヒヨッコは今ある装備のどれ一つが欠けても途端に心が折れてしまう気がする。おそらく@r_takaishiがフル装備で走ったらとんでもないことになるんじゃないかと思った。
一仕事終えた@u1と@r_takaishi。
その後、汗を流すために温泉へと向かった。
丘の上にあるリゾートホテルで、夕暮れ時だったのでとても良い風景だった。
風呂上がりの土産物消化。
左から、オリーブドリンク、オリーブラムネ、オリーブコーラ、醤油サイダー。