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(切込隊長風に炎上しそうな貶しネタをば)
エコだとエコだとうるさい今日この頃、環境意識の高まりに乗っかって世界中の企業が市場創出を企んでいるので、もはや全体としてわけのわからない状況になっているわけで。たぶん5年もすればブームも落ち着いて、某企業のように「すべてを、地球のために」なんて臭いスローガンなんて出さなくなるんだろう。何だよすべてを捧げますって。そんなことはいいから株価上げてくれよ。
だいたい、地球環境のために何かを我慢しなければいけないというのが当然のようになっているのがおかしい。環境に配慮するよう設備投資した結果、会社が傾きました。環境に配慮するようエアコンの温度上げた結果、社員が仕事にならなくなりました。環境に配慮するよう自転車を使い、毎日が筋肉痛になりました。環境に配慮するようトラック輸送を電車輸送に変えて、業者が続々と潰れました。環境に配慮するよう原発どんどん作ります。環境に配慮するよう新車のプリウスをどんどん導入します。環境に配慮するようコンビニの深夜営業は規制します。こんなことがなんとなく「地球のため」とかいう名目で受け入れられてしまっている。なんだよそれ。集団ヒステリーにもほどがあるってもんだぜ。
たしかに、持続可能な人間環境の実現のためにある程度活動を制限しないといけないかもしれない。ただ、いきなりここまで過激な締め付けをした「にわかエコ運動」が持続すると思ってるの。人間は所詮損得でしか動かないのだから、これほどおぼろげなテーマのためにインセンティブが何年も働き続けるとは思えないんだが。「地球環境をとるか、便利さをとるか」なんてそのうちみんなが嫌になって自然に辞めていくだろ。結局みんな便利な方がいいんだよ。草の根でヒステリックな不買運動をしても、科学的な裏付けもなしに効果が出るとは思わないし、みんなでストレス溜めてどうするの。にわか理論はときに逆効果にもなることをもっと意識すべきかと。
そういうわけで、誰もちっとも全体最適を考えていないわけだ。それを考えるのが国家であり、サミットの場なんじゃないのかねえ。結論の先送りするのはいいけど、せめて現時点で分かっている手立ての一部をアピールするぐらいできないの。たぶんそれが出たところで草の根で何とかできるレベルではないと思うけれども。
みんな薄々分かっているけど、エコのために消費を促進することが矛盾してるってことを誰か主張しないのか。環境への配慮は絶対的なものじゃなくて、適当に実経済と折り合いをつけるようなものって誰か言い出さないのかな。じゃないと持続しないぜ。「経済活動止めてでもすぐに二酸化炭素を削減しないと地球が超ヤバイ」って言うのなら話は別だが。まあ、エコ関連市場が活気づいてるからどうでもいいんだけど。広告代理店様万歳だ。
と、空になったペットボトルを水で洗いながら思ったりしている。
面倒だけどこういうのってある程度続けると習慣になるのね。