最近書くものが全部ハルヒ関連な気がする。終わっとるな。さてそれがどれぐらい終わってるかということを今日は蔵書整理中に出てきたマンガの紹介をしながら明らかにしていきたいと思う。
第1話の1コマ目から猫の死体が登場するこのマンガのあらすじを大ざっぱに説明すると、学校内を監視して部活をサボってる生徒を見つけてはおしおきする(=撲殺する)部「部活管理調整部」のお話。そして何もかもがツッコミ待ちの不条理ギャグマンガ。ストーカーとか自殺とか仮面夫婦とか社会の闇を一緒くたにしてギャグに仕上げたような感じ。出てくる人物もやることもすべてがバイオレンス。血しぶきが出てきても絵柄が絵柄だけにいたってソフト。
はてさて。
よくある学園マンガの王道設定に従い主人公はツッコミ役の男子学生。すなわちハルヒで言うところのキョン。この物語における主人公こと境大はストーカーに悩まされて逃げるように全寮制の高校に転校し、そこで赤池綺瑠という女子生徒に出会う。境は赤池が部活をやっているところ(=生徒を殴り殺しているところ)を目の当たりにし、何の因果かその部活に入部させられてしまう。実はストーカーの正体は赤池だった。
部長である赤池を筆頭に部活管理調整部、通称サツケンのメンバーは5人。彼らは全員、フレディとかチャッキーとかジェイソンとかの殺人鬼の存在を信じて疑わない赤池によって集められたのだった。つまりハルヒで言うところの宇宙人とか超能(略
1.サツケンの部長で、突拍子もない思いつきでことあるごとにメンバーを振り回す赤池。すなわちハルヒで言うところのハルヒ。
2.副部長で背高イケメンで思考の飛びやすい呉部。すなわちハルヒで言うところの(略
3.占い師の格好で意味深な言葉を並べ、頭から布を被っているために表情がまったく読めない『占い師さん』。すなわちハルヒで言(略
4.つねに絶望しっぱなしでことあるごとに自殺を試みる別府。すなわち絶望先生で言(略
5.そしてストーリーが展開するに従い不条理に慣れてきてダークが入る主人公の境。
さてそのサツケンは文化祭でうっかりヤバイ薬入りポテトを売ったり、切腹を見せ物にしたり、資金稼ぎに異常な給料のバイトを始めたら殺されかけたり、知り合いの宿を頼りに合宿に出かけて帰れなくなったり、作者都合により呉部が超能力者になったり。とかとか。
病んでますね。このマンガも紹介文も。書いてる私も。
でもまあ設定とかハルヒに似てるような気がする。ちなみに初出は、
・「クラブクライム」第1巻収録分:月刊ZERO-SUM2002年7月号~2003年2月号
・第8回スニーカー大賞「涼宮ハルヒの憂鬱」発表:2003年2月
クラブクライム第1巻では設定とかストーリーとかの共通点が多いものの、2巻以降は新キャラ登場とかで共通点はほとんど消えてしまってます。アイデアだけなら似通ってる点が多いので実際に参考にしたのかもしれませんけどね。
ちなみに
ちなみに私の気がついた中では、
安西伸行「ロケットプリンセス(R+Princess)」第1巻第27話「追撃! 陸 海 空」(初出:月刊少年サンデー1994年23号~1995年1号)
中山文十郎「まほろまてぃっく」第2巻第4話「曇り時々雨、所によりぱんちぃ」(初出:COMICガム2000年5月号)
のストーリー展開と台詞回しが一番よく似てる。というか最後数ページの台詞がほぼ一緒ね。(´ー`)