iCod-ネットラジオをモバイルする

2005年5月8日

iCod
インターネットラジオをiPodの音楽同様に持ち運ぶ方法を探してみた。

ネットラジオを録音してiPodで聴く方法

Podcastingが熱い!【前編】ネットラジオをiPodに自動転送
「iPodder」を使用して録音~転送
インターネットラジオをiPodで聴く
「仮面舞踏会♪」を使用して録音~転送
PRO-G インターネットラジ録
有料ながらネットラジオを活用することに特化したソフトもある

ネットラジオを直接受信する方法

モバイル通信とPDAを組み合わせればどうだろう。全国の幅広い地域をカバーするAIR-EDGEは低速なのがつらいところ。ビットレートもかなり制限されそうだ。無線LANならその点大丈夫だが、まだエリアが狭すぎる。安定して受信できるところを探して定置して聴く分には良いが、本来のラジオの便利さには到底かなわない。移動中も安定して聴けるようになるにはまだかかりそうだ。
かと思ったらこんな記事を見つけた。
ラジオNIKKEI、携帯向けインターネットラジオのテストサービス
携帯電話のアプリを通して配信されるラジオらしい。まだ実験中らしいが、かなり期待が持てそうだ。ある程度安定して通信できて、導入が簡単で、費用も安いといういいことづくめ。パケット通信料定額で利用料支払いも通信キャリア一括なのでかなり敷居も低い。コンテンツさえ充実していれば大きく広がる予感。
少し違うがモバイル放送「モバHO!」というのもある。放送チャンネルは30局程度に限られ、何より有料で専用端末が必要なのが痛い。デジタル放送なので音質は良く、カバーエリアも広い(らしい)。

私がiPodに魅力を感じない理由

私はふだん音楽を聴くとき、ほとんどネットラジオを聴いている。手持ちのCDやらいろいろとmp3にしてパソコンに入れてはいるのだが、持っている音楽データが増えてくると次第に管理がおっくうになってくる。アーティストやジャンルごとに分類したり、気分に合わせて音楽を選んでプレイリストに突っ込んだりするのが面倒で仕方がないと思えてくる。何年か前はそういったことに心血を注いでいたのでその反動だろうか。
iPodにはHDDの中に何千という曲をためてどこでも聴くことができる、という点がヒットにつながった。かれこれ長い間にわたってそれは異常なまでの人気ぶりを見せているが、私にはその魅力がいまいちよく分からない。何千という曲をどうやって聴くのだろうか。そしてそれはキャッチコピー通りに素晴らしいことなのだろうか。よくわからない。
私はいままで出先で音楽を聴きたいときはポータブルMDプレーヤを使っていた。CDと同じ要領で70分ごとにディスクを入れ替えたりリピートさせながら聴いていたのが、HDDオーディオの登場で必要がなくなった。HDDオーディオはいちいち2枚目3枚目のディスクを持ち歩いたりガシャガシャ言わせながら入れ替えたりしなくてもよくなったのだ。
しかし新たな問題も生み出した。どんどんHDDオーディオ、私の場合は特にパソコンで音楽管理をするようになってから曲が見えにくくなってきた。アルバムとして統一性がとれていた音楽の管理単位がCD一枚一枚から一曲一曲になり、全体として混沌としてきたのだ。シャッフルしても音の大きさや雰囲気が曲ごとに全然違っていて気分が悪く思うことが多い。また、ディスクの容量などを気にしないでいいのでデータはどんどん増える。曲数が増えたことであまり聴かない曲、極端なところではまったく聴いたこともない曲が増えてきたのだ。もっとも、手当たり次第にダビングしていた私がいちばん悪いのだが。

魅力は「曲」にあるのか「音楽」にあるのか

そんなものをHDDオーディオに全曲移したところで有効に使わないのは目に見えている。せいぜい好んで聴く音楽は全体の数パーセントにも満たない。わざわざ5GB以上のスペースを用意する必要もない。少なくとも私は音楽を聴くとき「聞き入る」か「聞き流す」かのどちらかしかないが、出先で音楽を聴くときはたいてい「聞き流す」方だ。パソコンの前にいるならまだしも、出先まで来て「あの曲が今すぐ聴きたい」と思って慌ててiPodの中を探す、そこまでする気にはならない。
聞き流すための音楽は簡単だ。適当にチューニングされた一連の音楽が耳障りにならないように次々と流れていれば良い。それは、その曲を知っているか知らないかは関係ない。だから私は「ラジオ」を選択する。何年か前まではよくFMラジオを聴いていたが、それは何か特定の音楽が好きなわけではなくて、音楽が次々と流れてくるのが好きだったからだ。ただ、そこには「耳障りでないように」編集されている必要がある。メディアプレーヤで何も考えずにシャッフルするとU2の後にピアノソナタが来たり、同じゴスペラーズの曲でも収録CDが違うために音の大きさが違っていたりと不快に思うことが少なくない。それだけは嫌だ。その点ラジオは編集がなされており、不快に感じることがない。
ラジオの中でもネットラジオが良いと思うのは、地上波ラジオのトークやコミュニケーションに私が興味を感じないからだ。どちらかというと、有線のようなものを求めている。NHK-FMなどにある、トークがほとんどない番組は好きだし、スカパー!のスターデジオは大好きだ。インターネットラジオはトークがなく(トーク専門ラジオもあるが)、CMもなく、選択肢も広い。編集もなされていて統一感もあり、気分によっておおまかなジャンルを選べる。そして、流れている曲名がいちいちプレーヤに表示されるので気になった曲について詳しく知ることができる。配信局もどこかのリンク集をたどって探す必要はない。最近WINAMPを入れ直してインターネットラジオ・テレビなどの配信を探しやすくなったなあと実感した。ラジオだけでも500曲ほど登録されているので十分だと思う。
私は普段こうした「受動的な」音楽の聴き方をしているので、iPodに魅力を感じない。それよりかは、出先でも気軽にネットラジオを楽しめるような環境を整備してほしい。

参考リンク

アップル – iPod

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