ハリセンキャラクター・マニアクス

2012年9月16日

ハリセン
アニメを見ながらハリセンキャラの魅力について再認識したので、愛すべきハリセンキャラたちを一同に集めてみた。

ハリセン(張り扇)とは

チャンバラトリオの南方英二氏が考案した小道具で、主に漫才で使われる。叩くと大きな音がするがそれほど痛くない。そのため漫画的な大げささが伴ってより笑いを効果的に見せることができる。似た用途に使用されるものとしてピコピコハンマーやスリッパがある。
…しかし現実世界の小道具がアニメ・ゲーム・マンガの世界に輸入された結果、関西出身キャラクターを表現するものとして使われることが多い。おそらく「漫才=お笑い=関西人」という分かりやすいステレオタイプが定着しているためと思われる。

というわけで、数あるハリセンキャラたちを思いつくだけ紹介していこう。
(※私自身がまったく知らないものや断片的にしか見たことがないものもありますが、全部ひっくるめてテキトーに紹介しています)

元祖ハリセンキャラクター「猪名川由宇」

猪名川由宇
猪名川由宇
1999年発売の恋愛アドベンチャーゲーム「こみっくパーティ」に登場。漫才のツッコミ方よろしく「ええ加減にしーや!」などと言いながら叩く。毎度毎度どこに隠し持っているのかは不明。

ヒロインというよりツッコミ担当「千鳥かなめ」

千鳥かなめ
千鳥かなめ
1998年連載開始のライトノベル「フルメタル・パニック!」に登場。主に短編でのドタバタ展開の際に効力を発揮する。原作を読んでいないので初出は不明だが、もっともハリセン要素が高いのはアニメ第2期(ふもっふ)だと思う。叩く際は両脚をしっかり開いて勢いよく足下まで振り下ろすという見事なフォーメーションを取る。通学カバンの中から取り出すことが多い。

コテコテのハリセンキャラ「江藤耕造」

江藤耕造
江藤耕造
2001年連載開始のコミック「のだめカンタービレ」に登場。大阪出身で関西弁の熱血先生というそのまんま分かりやすいキャラクター。あだ名は言うまでもなく「ハリセン」。アニメ化・ドラマ化の効果もあって日本でもっともよく知られているハリセンキャラクターだと思う。

コテコテの関西弁ツッコミ「朝比奈あるみ」

朝比奈あるみ
朝比奈あるみ
2002年放送のアニメ「アベノ橋魔法☆商店街」に登場。アニメの舞台が大阪の下町情緒あふれる阿部野橋ということでハリセンだけでなく関西弁成分が満載。不機嫌な顔をしてハリセンを持った女の子というその立ち姿だけでご飯3杯はいけます。はい。

魔法の道具ハリセン「神楽坂明日菜」

神楽坂明日菜
神楽坂明日菜
2003年連載開始のコミック「魔法先生ネギま!?」に登場。原作もアニメもあまりよく知らないが、Wikipediaのハリセンの項目にも載っているほどメジャーなキャラ。時によってハリセンが大剣に変化したりする。

万能の道具ハリセン「遠藤シズナ」

遠藤シズナ
遠藤シズナ
2004年連載開始のコミック「鉄のラインバレル」に登場。元気系関西人。声をあてている人が愛沢咲夜と同じなので、まるっきり愛沢咲夜にしか見えない。アニメ第17話のカラオケ大会ではハリセンを一瞬にしてマイクに変えてみせた。ハリセンって万能なのね…。

漫才コンビじゃないよ!「クロミ」

クロミ
クロミ
2005年のアニメ「おねがいマイメロディ」に登場。主に喰らうのは子分であるバクだが、逆にバクやマイメロに喰らわされることもある。一応マイメロたちはぬいぐるみという設定なんだけど、ぬいぐるみがぬいぐるみにハリセン攻撃して音が出るのかな。柔らかすぎて出ないんじゃ…?

平凡なツッコミキャラに見えて実はお嬢様「愛沢咲夜」

愛沢咲夜
愛沢咲夜
2004年連載開始のコミック「ハヤテのごとく!」に登場。大金持ちのお嬢様なのに、周囲のボケキャラたちに我慢がならず関西弁でまくし立てながら一人でツッコミを入れてばかりの可哀想な役(特にアニメ)。笑いに対しては非常に厳しく、つまらないボケをかましても容赦なくハリセンが入る。咲夜とハリセンについてはこちらが詳しい。

見るからにお嬢様。でも手にはハリセン「シャロン=レインズワース」

シャロン=レインズワース
シャロン=レインズワース
2006年連載開始のコミック「PandoraHearts」に登場。出で立ちも振る舞いも良家のお嬢様といった感じだが、笑顔のままハリセンで下僕を折檻する様子はまさにサディストそのもの。清らかでおっとりした雰囲気に癒やされそうになるが、時折見え隠れする強引さによって周囲は何度も振り回され続ける。二刀流ツッコミの使い手。

ハリセン職人「棚橋鈴音」

棚橋鈴音
棚橋鈴音
2006年連載開始のコミック「恋愛ラボ」に登場。読んだことないけどネットに転がっているコマの断片を見る限り、相当ハリセンを愛している様子。特技はハリセンの早折り。小道具としてではなく個人の嗜好としてハリセンを活用しているのは新しい試みかも知れない。

小道具というより武器「石動美緒」

石動美緒
石動美緒
2007年連載開始のライトノベル「えむえむっ!」に登場。特にアニメ第8話が衝撃的。原作もアニメもよく知らないけれど、ハリセン持ったシーンのままフィギュア化されたためハリセン業界(どこの業界だ)では誰もが知っている。

蝶のように舞い蜂のようにツッコミ「相田リコ」

相田リコ
相田リコ
2009年連載開始のコミック「黒子のバスケ」に登場。通称カントク。運動部の監督っていうとおっさんが竹刀振り回してるイメージしかない(偏見)んですけど、監督兼マネージャーがハリセン振り回して喝入れるってのは見ていて微笑ましいものがありますね。

固定概念を打ち壊す新たなハリセンキャラ「織田莱香」

織田莱香
織田莱香
2009年連載開始のライトノベル「パパの言うことを聞きなさい!」に登場。関西弁キャラでもないしツッコミ役でもないし喋りキャラというわけでもない。筋金入りのロリコンである佐古先輩の暴走を止めるときにお仕置き道具として使用する。SMプレイでいうところのムチのような役目であり、本来の意味でのツッコミ用途に使われることはない。

そのほか

トレードマークというほどではないがハリセンが似合うキャラたち。
伊藤千佳
伊藤千佳
2001年連載開始のコミック「苺ましまろ」に登場。どんなに大変でも、次から次へと襲いかかるボケ(主に美羽の)にきっちりツッコミ続ける苦労人。小学生でこれだけボケを拾える人見たことない。
弘瀬琢磨
弘瀬琢磨
2006年発売の恋愛アドベンチャーゲーム「H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-」に登場。女子顔だが女の子ではなく、これでもれっきとしたハーレム展開の主人公である。しかしツッコミキャラでもないのにいきなりハリセンを持たされて「世界を救うためにツッコミを入れてくれ」という意味不明な展開に巻き込まれる不遇なキャラ。アニメ第8話前半での怒濤のボケ・パロディ・シュール展開に翻弄される孤立無援のツッコミ役は見ていて涙が出る。
中野梓
中野梓
2007年連載開始のコミック「けいおん!」に登場。原作あんまり読んでないけどハリセン持ったところはアニメ版第2期第9話にしか出てない…はず。ステージ衣装の仕込みの一つとして手にしただけだが、普段からツッコミ役を務めることが多いため非常に似合っていた。
衛藤芽生
衛藤芽生
2007年のアニメ「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」に登場。下方または真横から突き上げるように打撃するのが特徴。第8話では叩かれた学美が一回転するという凄まじい衝撃を見せていた。ドタバタキャラではないのでツッコミ時は無言である。静かで怖い。
ソーニャ
ソーニャ
2008年連載開始のコミック「キルミーベイベー」に登場。アニメ第2話において、ハリセンを持ったというより「持たされた」。しかし金髪ツインテールでつり目の外人キャラにハリセンというのが斬新すぎる。
池田千歳
池田千歳
2008年連載開始のコミック「ゆるゆり」に登場。関西弁キャラだがおっとり系で、ツッコミというよりボケキャラ。アニメ第1期第11話にて頭を打っておかしくなった主人公を助けるために一瞬だけハリセンを手にした。キャラクターの意外性の勝利。
鳴海ナクル
鳴海ナクル
2009年連載開始のライトノベル「まよチキ!」に登場。巨乳・眼鏡・金髪・褐色・天然ボケ・腐女子・猫耳・阿澄声というどこを狙ったのかロイヤルストレートフラッシュみたいな凄いキャラ。アニメ最終話でスバルのブロマイド写真を売る時に、バナナの叩き売りよろしくハリセンを持っていた。ちなみに現実の叩き売りではあまりハリセンは使用しない。

ほかに忘れているキャラクターがいるかもしれないので、気が付いた方はコメントで教えてくださいませ。四国四兄弟のハリセン娘、ケロロ軍曹のタママ二等兵はハリセン画像と情報に乏しいので今回取り上げませんでした。

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