ラテン語では日本のことをIaponiaという。そして四国はSicocus(またはSicocum)という。ラテン語版Wikipediaを眺めてみると微妙に原形をとどめていない日本の地理が分かって面白い。
(自分の地元が何と書かれているか知りたい方はこちらから探してください)
香川、徳島、愛媛、高知
→Cagava、Tocusima、Efimea、Cautium
日本語に割と忠実だが、発音すると異国の地名のようだ。カガヴァ。
高松市、徳島市、松山市、高知市
→Celsopineum、Tocusima、Pineomontium、Cautium
高松と松山が原形をとどめていない。ピネオモンティウムのどこが松山なんだろうか。
讃岐国、阿波国、伊予国、土佐国
→Sanucia、Ava Sicocensis、Ionia Iaponica、Tusa
讃岐はサヌチア、伊予はイオニア。イオニアというとギリシア東部にイオニア諸島が実在する。(そのために区別するための国名がついてるんだろうけど)
琴平町
→Compiranum
こんぴらさんで有名な金刀比羅宮はガンジス川に住むワニの神、クンピーラ神(Kumbhra)がルーツらしい。なんだかCompiranumのほうが原音に近そうな気がする。
石鎚山
→Isidutius
吉野川
→Iosinus
四万十川
→Fluvius Simantus
イシドゥチウス、イオシヌス…古代ローマの偉人とか古代ギリシアの神のようだ。
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ヾミ、`ゝ ` ー–‐’ゞニ<‐-イ ヽ ヽ -''ニニ‐ / | `、 ⌒ ,/ | >┻━┻'r‐'´ ヽ_ | ヽ _ _ 」 フルヴィウス・シマントゥス [ Fluvius Simantus ] ( 前106 ~ 前43 )
こんな感じ。
ラテン語に直すと地方名がいかにも古風な地名になるので、元が日本語でも格好良くなるのだろう。イャポニア(Iaponia)とかサヌチア(Sanucia)とか言われるとブリタニアやマケドニアのような古代ローマ帝国の属州の一つのような気がしてくる。
ちなみにエスペラント語で四国はŝikoku、ゲール語(アイルランド語)ではShikoku(日本の説明ページより)、パンパンガ語でもShikoku(日本の説明ページより)。表記がほぼローマ字に忠実なので面白くない。ヘブライ語ではשׁיקוקו(日本の説明ページより)。ここまで来るともはや読めない。
(※カタカナ表記部分は全部適当です)
参考
Sicocus – Vicipaedia – ラテン語版Wikipedia
Latin-English Dictionary
ex Iaponia venio. insulae Iaponicae bellae sunt. – 日本出身です。日本の島々は美しいです。