Evernoteに編集ロックがないと嘆く前に

2017年9月25日


MarxicoというサービスがEvernoteの編集ロック機能として使えますよという話と、共有ノートにすることでも読み取り専用にできますよという話です。

Marxicoで手っ取り早く読み取り専用にする

MarxicoはMarkdownでEvernoteのノートを読み書きできるWebサービスです。
(有料:$15.99/年)
このサービスを使うと、このようにノートを読み取り専用にできます。

ひとまずMarkdownのことは気にせずに、あなたのEvernoteの既存ノートを手っ取り早く読み取り専用にしてしまいましょう。10日間無料ですのでレッツトライ。

手順

https://marxi.co/ にアクセスして、Profileをクリックします。

右側にLink with Evernoteと表示されるので、それをクリック。

EvernoteアカウントのIDとパスワードを入力します。二段階認証を有効にしている場合はそのトークンを入力します。

「Marxicoがアカウントにアクセスすることを許可しますか?」と出るので「承認」をクリック。

右下に”Successfully link with Evernote”と表示されて元の画面に戻ります。
続いてNew documentをクリック。

画面が空白になるので、Evernoteの任意のノートをコピーして貼り付け。

“Local draft. Click to sync.”アイコンをクリック。しばらくするとアイコンがチェックマークに変わります。これでEvernoteに保存できました。

Evernote側を見ると、先ほどのテキストが「Untitled」という名前で保存されています。右上には鍵マークが表示され、マウスオーバーすると「読み取り専用」と表示されます。これで編集ロック完了です。

再び編集する場合は右上にある赤い栞マークをクリックするとブラウザで編集画面が開きます。またはMarxicoを開いて左側に出てくるメニューから編集することも可能です。
「Untitled」となっているノート名はそのまま変更しても構いませんし、Markdownで見出しを作ってやると一番上の見出しが自動的にノート名に設定されます。
MarxicoはWeb版のほか、Windows/MacOSに対応したデスクトップアプリ版、Chromeアプリ版もあります。

Marxicoの難点

Marxicoを使った方法の難点は有料であることです。$15.99/年かかります。
もうひとつ難点があります。複数環境でのシームレスな編集が意図されていないことです。たとえばPCで編集して保存した後、モバイルで編集しようとすると編集できません。一旦PC上でログアウトし、モバイルでEvernote連携の承認をし直す必要があります。
Evernote連携の仕様上一度にひとつの環境でしかログインすることができないようで、しかもMarxicoはローカル処理で完結するしくみ(おそらくセキュリティ的な理由)なのでこのようになっています。
しかしこれで意図しない編集で最終更新日が変わったり、ノートの並び順が変わったり、レイアウトがどんどん崩れていったりといった問題からは解放されます。

共有ノートに設定する方法

Evernoteのみを使って編集ロックする方法としては共有ノートにする方法があります。ノートの共有用リンクをコピーしてブラウザで表示させれば、読み取り専用になったノートが表示されます。
ただしノートがWeb上に公開されるため、公開されても問題のないときにこの方法を使うようにしましょう。

なぜか知られていないこの方法

どういうわけか(少なくとも日本語圏においては)これらの方法は知られていないようです。
Evernote (編集ロック OR 編集不可 OR 読み取り専用 OR 閲覧専用) – Google 検索

おわりに

以上2つの方法をご紹介しました。他にも方法をご存じの方がいましたら情報を頂けるとありがたいです。

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