唐突に東京FMの土曜午後番組が聞きたくなったのでラジオを付けたら以前よりノイズがひどくなっていてがっくりした。なのでちょいと気合い入れて遠距離受信に挑戦しようかと、余ってるアンテナケーブルを引っ張り出してきてアンテナを接続した。
導入方法と受信結果
装備の整ったコンポや巨大ラジカセなどは後ろに外部アンテナ端子が付いているので、テレビアンテナか、できることなら市販の屋外アンテナを接続すると感度が抜群に良くなる。うちの部屋にはテレビアンテナの壁面端子は1つしかなかったが、古いアパートだけあって端子のかたちが旧式(ねじ止めのVHF/UHF分岐式)のためにケーブルの芯出してうまいぐあいに引っかけるだけで分配器なしに接続できた。
アンテナなし | 付属アンテナ | テレビアンテナ | |
NACK5 79.5MHz | ◎ | ◎ | ◎ |
NHK茨城 83.2MHz | ◎ | ◎ | ◎ (混信あり) |
J-WAVE 81.3MHz | × (かろうじて聞こえる) |
△ (かなりのノイズ) |
◎ |
放送大学 77.1MHz | △ (かなりのノイズ) |
△ (かなりのノイズ) |
◎ |
FMヨコハマ 84.7MHz | × | △ (かなりのノイズ) |
◎ |
InterFM 76.1MHz | × | × (かろうじて聞こえる) |
◎ |
TOKYO FM 80.0MHz | ○ (ステレオノイズ) |
○ (ステレオノイズ) |
△ (かなりのノイズ) |
bayFM 78.0MHz | △ (かなりのノイズ) |
○ (ステレオノイズ) |
△ (かなりのノイズ) |
東京近辺のラジオはものすごい感度で聞くことができた。しかし一部の局はテレビアンテナにしてから感度が悪くなった。なぜだろう。他にも周波数表にない周波数で東京や千葉の放送が聴けたり、衛星放送番組を流している謎の放送局を発見したりとあちこちにおかしな点があった。どこかのコミュニティFMでも拾ってるのか、山を越えて栃木や山梨から受信できたのか、何かの実験局があるのか、さっぱり分からず半日ほど悩んだ。
夜になって疑問は解決。どうやら地元ケーブルテレビ局(ACCS)が再送信していたようだ。公式サイトの案内を参考にうちで受信可能な周波数をまとめるとこうなる。
周波数: 局名 : 送信所・出力 ------+ -------------------+ ------------ 76.1: InterFM : CATVによる再送信(東京10k) 77.1: 放送大学 : CATVによる再送信(東京10k) 77.7: TOKYO FM : CATVによる再送信 78.0: bayFM : 船橋5k 78.3: NHK茨城 : CATVによる再送信 78.9: NHK東京 : CATVによる再送信 79.5: NACK5 : CATVによる再送信(さいたま5k) 80.0: TOKYO FM : 東京10k 80.5: bayFM : CATVによる再送信 80.7: (NHK千葉?) 81.3: J-WAVE : CATVによる再送信(東京10k) 82.3: ミュージックバード6: CATVによる再送信 83.2: NHK茨城 : 水戸1k 83.5: ミュージックバード7: CATVによる再送信 84.7: FM横浜 : CATVによる再送信(横浜5k) 85.1: (NHK埼玉?)
たしかに、感度が悪くなった周波数はケーブルテレビで再送信していない周波数と一致する。テレビアンテナに接続した後、用済みだと思って付属アンテナ(ロッドアンテナ)を畳んだからだろう。それにしても、いくつかの局は実際の送信周波数でそのまま再送信しているので、いま受信できている周波数が送信所からのものなのかケーブルテレビからのものなのか分からない。まあ大方ケーブルテレビのものなんだろうけど。
さて、どう聴こうか
あまりに拾える周波数が多いのでチャンネルボタンの割当限界数を使い切る勢いだ。といっても15チャンネルも一気に把握できるとは思えないけど。でも選択肢は増えたな。J-WAVEやInterFMといった好きな局がノイズを気にしたりアンテナの方向を気にしたりせずに聴けるので、DJトークや英語トークが聞きたくなったときにはネットラジオでなくこちらを聞くようになるかもしれない。今までNACK5とNHKしか選択肢がなくて、NACK5の雰囲気が嫌で嫌で聴く気にならなかったのに比べればたいした進歩。