新しくデジタルアンプを買って、私にとって理想的なオーディオ環境が整ったので晒してみる。
ポイント
- PCで再生しようがタブレットで再生しようがすべてスピーカー出力
- 音楽ライブラリはすべてiTunes上にある
- TVを試聴する場合はNexus7からnasneへ接続し、音はBluetoothでアンプへ飛ばす
- 常時稼働のサーバ上でiTunesを動かしておき、PCで再生したい場合はホームシェアリング機能で転送し、音はUSBでアンプへ飛ばす
- 外出時などサーバが使えない場合はiPhoneにインポートしてある音楽ライブラリから聴く。音はBluetoothでアンプへ飛ばす
PCもiPhoneもタブレットもすべての音声をスピーカーから出力したい……という理想を実現したらこうなった。過去にはアクティブスピーカーに無理やりアナログ線を多重接続してTVとPCの両出力対応させたり、別のアンプを買ってiPhoneからAirplayで飛ばしたり様々な苦労を重ねて試行錯誤することになった。
このデジタルアンプ、TEAC AI-301DAはとても気に入っている。現在発売されているUSB DAC兼プリメインアンプの中でBluetoothに対応しているのはこれぐらいしかない(中華系にあるにはあるがあまり流通してないようだ)。そもそもアンプやネットワークプレーヤーにワイヤレスでデータを飛ばすという発想をしているのがTEACぐらいしかない。他社はせいぜいAirplayをオマケに付けているか、単体アンプじゃなくてBluetoothスピーカーにしてしまうか、「Bluetooth使いたいなら別売りレシーバーあるから勝手にしろやオラ」みたいな姿勢らしい。そうじゃないんだ。別売りレシーバー増えたら電源管理が面倒になるからオールインワンがいいんだよ。Bluetoothオンにして、アンプの電源入れて、レシーバーの電源入れて……とかいちいち面倒くさいでしょ。
その点、このAI-301DAはBluetoothクライアントが再接続すれば自動検知してスリープ復帰してくれるし、PCの電源を入れればUSB接続を自動検知してスリープ復帰してくれる。話の分かるやつだ。
(Bluetoothはペアリングの問題で同一デバイスでないと自動検知してくれない。後述)
おまけにこいつはとても小さい。AVアンプやデジタルアンプはどれも両手で持たなければいけないほどデカいのだけど、これは片手でひょいと持ち上げられるサイズ。重量も2kg程度と軽いので、うちではミドルタワーデスクトップPCの上に置いている。
この構成で不満がある点は2つ。
1つめはBluetoothのペアリングを一対多で共存させることができない。Macbook Airで音楽再生した後にベッドに寝転んでTVでも見ようとすると、Macbook Air⇔アンプ間のペアリングをNexus7⇔アンプ間のペアリングに変更しないといけない。新たなペアリングを探索するにはアンプ本体側のボタンを押せばいいのでたいした手間じゃないといえばそうなんだけど、できればAirplayのように、クライアント側の操作だけでリモートで上書きペアリングして欲しいところ。おそらくBluetoothの仕様による制限なのだろうけども。
上記の問題のため、一旦ペアリングしたデバイスでないとスリープ状態から自動復帰してくれない。スリープ状態時に別デバイスを使いたい場合は手動でスリープ復帰させて手動でペアリングし直す必要がある。
ちなみにBluetoothの代わりにAirplayを活用するというワザもあるけど、Airplayは遅延がひどい。平均1秒、ひどいときで2秒くらい遅れる。音楽を流す分には問題ないんだけど、Macbook AirでYouTube見ながら音だけアンプに飛ばしてみるとまともに楽しめないほど遅れる。間にワイヤレスルータ1個挟んでるだけなんだけどな。その点、Bluetoothはそういう使い方をしてもひどい遅延だと感じることはない。
そんなわけでうちには不要になったAirplay/DLNA対応アンプ、TEAC NP-H750があるんだけど誰か買い取りませんか。
不満点2つめは複数インプットのミックスをしてくれない点。これはデジタル入出力なのとミキサーがないため仕方ない。例えばデスクトップPCでゲームしながらMacbook Airで音楽も流す、ということが同時にできない。これはわざわざ分ける必要もないので、デスクトップPC側で音楽再生して内部でミックスさせればよいだけの話だけど、できたら自由度上がるのになー、という意見。
そんな不満はありつつも、PCだろうがタブレットだろうがスマホだろうが関係なく、快適なスピーカーで音楽を楽しめる環境になったので嬉しい。ひとまずNexus7やiPhoneの本体スピーカー等でシャカシャカした不快な音を聴く状況からは逃げることができた。
音源⇔アンプ間をデジタルで統一することにこだわってみたのだけど、いざ導入してみるとそこまで聞き分けられるほど耳が良くなかったらしく、アナログ接続時代からの音質向上を実感することはなかった。最終的に使い勝手がよくなったからいいんだけどね。