2004-08-04
ミニレポート「馬・車・道」
「馬車道」というレストランをご存じでしょうか。
それは埼玉県一円に展開するレストランチェーン。んなもん知るかっ!という方が圧倒的に多いかと思いますが、このレストラン、ただ者じゃない。店の雰囲気にこれでもかとこだわりを持った「明治浪漫」なレストランなのです。見よこの内装! 見よこの制服!
というわけで、馬車道を知る埼玉県人K氏の招きにより実際のお店に行ってきました。
元々私は明治・大正時代の雰囲気が大好きで、観光地なんかで古い洋館を造り替えた資料館なんかがあったりすると入らずにはいられません。映画でもドラマでもマンガでもそういった雰囲気を好んで見ます。誰だい馬車道のコスチュームが目当てだなんて言ってるのはっ。失礼な。
…違わないけど。
到着したのは埼玉県熊谷市、熊谷バイパス店。時刻は日も地平線に近づいてきた午後5時30分。夕食の時間帯には早いために駐車場は半分しか埋まっていません。
店の外装を見たところ、れんが造りで重厚な印象。まさに明治の洋館です。入り口には「開館」と書かれた、小学生ほどの大きさはあるパネルが営業時間であることを示しています。
中に入ると濃色のチョッキを着たウェイターが迎えてくれました。混む時間帯ではないのでフロアは彼一人で回っているようです。レジ横には「明治の大時計」と書かれた大きな柱時計が飾られていて圧倒されます。
通されたのは窓際の4人がけの席。窓際の席はテーブル間に間仕切りがありテーブルごとに半個室のようになっています。店内は墨塗りの木材がふんだんに使われており、白壁との対比がレトロさを感じさせます。
店内の照明は全体的に落とされていて、渋みのあるカーテンの掛かった小さな窓から入る少しの光と、各テーブルに配置された小さなキャンドルの光が目立ちます。流れる音楽は「牡丹と薔薇」などの後ろで流れていそうなバイオリンアンサンブル。もうレストランと言うよりは「洋食屋」です。
実を言うと私、ここの制服が一部で人気という話を聞いててっきり「メイド喫茶」のたぐいかと思っていました。そんなことはない。ポジション的には普通のレストランと変わらず、それでいてファミレスとは違う雰囲気があります。今までに見なかったもので一言では表せませんが、飲食するための空間にこだわり抜いたということでは「居酒屋」に近いものがあります。
「メイド喫茶のようなもの」という先入観はずっと裏切られ続けることになります。このレストランのメニューは専門店にも負けない内容でした。ファミレスとは雲泥の差です。
具体的には大きくパスタ、ハンバーグ、デザートと分かれ、単品、セット、コースがあります。K氏と私はコースメニュー「馬車道ぐるめ(\1380)」を注文。コースは前菜とデザート、ドリンク付きです。まさかこんなところでコースメニューを味わうことになるとは思いませんでした。
それだけのメニューを揃えるならそれだけのクオリティが求められるのが当然だと思いますが、まったく期待を裏切りません。皿の置き方、下ろし方などは専門店どころか高級店レベルです。お味も期待以上で、何よりボリュームがあります。
普通に食べられるけど味の割りに高い、あるいは安いけど量が少ない、といった某ファミレスや某ファミレスや某ファミレスは競争相手になりませんね。むしろこれはカプリチョーザなどの専門店チェーンの方が内容的には近いかと。
しかし専門店チェーンとまた違うのは、あくまで普通のレストランだということ。周囲を見ても仕事帰りの数人だったり、若い女性2人だったり。K氏がファミリーで来ることも考えると、客層はファミレスに近いのではないでしょうか。
しかし一人で来てもおかしいし、デートに来るのもしっくり来ない。少なくとも大学生が2人で来るようなところじゃない。ファミレスと専門店の中間的な、純粋な「レストラン」としか言いようがないような気がします。
K氏「ぶつぶつ言ってるとパスタが冷めるよ」
私「今食べ終わるところです…っ」
ウェイトレス「デザートでございます」
私「!!」
ははははは袴っ! ついに女性スタッフが目の前にっ!
混んでくる時間帯になって、ついに袴姿のウェイトレスが登場。私の冷静な思考はそこで中断。もうウェイトレスが気になって気になってしょうがない。「すいません写真一枚いいですか」の言葉をぐっとこらえながら、ついついコスチュームに目線が行ってしまうのでありました。
女性スタッフの制服は袴、ブーツ、リボンという3点セット。以前メイド喫茶に行ったときとは違う思考回路が反応しまくっています。ああもう、どうすればいいんだ!
…とりあえず拝んどこ。
私「この店って、狙ってないよね」
K氏「…狙ってないと思う」
確かに、狙ってたらもっとあざといことをやっているような気がするなあ。しかし狙っていないからこそ、現実離れしていない範囲だからこそ心にくるのかも。
何より、皆さん綺麗だし。
何というか、萌だのコスだの考えるだけでもはばかられるような落ち着いた雰囲気の中でずっとドキドキしていました。こういうのを「本格派」と言うんですね先生!
そんな感じで1時間弱ほどの滞在のうち、後半ずっと至福の時間として過ごしました。
レジで会計をするとき、隣のショーケースの中にケーキを売っているのを発見。どうやら持ち帰り用に販売しているようです。レストランなのにただのレストランじゃない。恐るべし馬車道。そしてそれに追い打ちをかけるように明治時代の挿し絵が壁に。ああもう何がなんだか。
店を出た私にK氏が冷静にコメント。
K氏「…顔がゆるみっぱなしだったよ」
まとめ。
値段高め、味よし、量よし、雰囲気よし、制服、よぉしぃぃぃっ!!!
…で、わたし的には三重丸でした。以上。
今日の結論:
1.埼玉県民がうらやましい。(スタバはどーでもいいから、馬車道が近くに出店してくれないかな)
2.銭のにおいがした。(もっと知名度はあっていいと思うのに、展開の仕方とかがもったいない)
3.次は巫女茶屋だ!(こーゆーのとか)
このネタは、こないだのネタ切れ騒動を心配したK氏の提供でお送りしました。
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