2台持ちの私がドコモ新プランに変えてみると

2014年4月22日

ドコモ新プラン アイキャッチ
新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2014/04/10_00.html

先日発表されたドコモの新料金でシミュレーションした。
参考までに晒してみる。

現在のプラン

  • 通話用・データ通信用の2台持ち(ガラケー+iPhone)
  • ドコモ継続期間は1台目:12年(ガラケー)。2台目:1年未満(iPhone)
  • 1台目はXi契約だが、実際はガラケー使用のためほぼ通信しない(Suicaチャージ程度)
  • 通話は大体ドコモ間で収まっているため通話料はほぼ無し。発信時は050plusを活用
Xi契約 with ガラケー
(通話・おサイフケータイ用)
タイプXi にねん 743
Xiパケ・ホーダイ ダブル 2000
Xiカケ・ホーダイ 667
SPモード 300
留守番電話 300
月々サポート -1800
ご愛顧10年Xiスマホ割 -400
ユニバーサルサービス料 3
eビリング -20
消費税(8%) 143
合計 1936
iPhone 5S
(データ通信・050plus用)
タイプXi にねん 743
Xiパケ・ホーダイ for iPhone 5200
SPモード 300
月々サポート -3000
ドコモへスイッチ割 -743
ユニバーサルサービス料 3
eビリング -20
消費税(8%) 198
合計 2681

2台の合計金額:4617円

新プラン

  • 言うほど安くならない。むしろトントン
  • そのわりにデータ通信の上限額は7GB→2GBに減
  • 同一名義複数回線だと高額なシェアパックでなく、割安なデータSパック+2台目シェアという方法がある
  • カケホーダイにより050plusを使う必要がなくなるので、移行すればこの金額からさらに300〜400円ほど節約可能
Xi契約 with ガラケー
(通話・おサイフケータイ用)
カケホーダイプラン 2700
シェアオプション 500
SPモード 300
留守番電話 300
月々サポート -1800
ご愛顧10年Xiスマホ割 -400
ユニバーサルサービス料 3
eビリング -20
消費税(8%) 126
合計 1709
iPhone 5S
(データ通信・050plus用)
カケホーダイプラン 2700
データSパック 3500
SPモード 300
月々サポート -3000
ドコモへスイッチ割 -743
ユニバーサルサービス料 3
eビリング -20
消費税(8%) 219
合計 2959

2台の合計金額:4668円
(※プラン変更や機種変更すると割引金額は変わると思われるが、比較のため変わらないものとした)

結論

別に好んで変更する必要はなさそう。

水天宮前で讃岐うどん「谷や」

2013年12月10日

うどん Advent Calendar 2013 の 10日目。
http://www.adventar.org/calendars/195
香川から関東に来てから10年以上がたちます。
私はあまり県外で讃岐うどん店を積極的に開拓する派ではないのですけど、都内で知っているうどん屋の中で一番のお気に入りといえば、ここ「谷や」。
谷や 入口の様子
場所は水天宮のすぐそば。半蔵門線の水天宮前駅か、日比谷線の人形町駅が最寄りです。
店構えは上品で、価格帯も高め。
かけうどん並盛(一玉相当)550円。
高ぇ。
いやいや、この店の価値は天ぷらにあります。むしろ天ぷらがメインです。
うどんも美味しいですが、何より天ぷらです。
天ぷら屋さんが片手間で讃岐うどんやっていると個人的には解釈しています。
それくらい天ぷらが美味い。
うどんも天ぷらも出来上った瞬間から秒単位で味が落ちていく類のものですので、この店では作り置きはありません。
出てくるときは揚げたて熱々。
口のなかで熱さを噛みしめつつ、サクサクした食感があるうちにうどんと一緒にさっさと平らげるのが良いです。
天ぷらメニューはバリエーション豊富。定番のかき揚げ、ちくわ天、えび天はもちろん、かしわ天やじゃこ天もあります。
細かいことですが、メニュー名が「とり天」じゃなくて「かしわ天」なのが讃岐らしいですね。
今回は平日の朝11時過ぎ(開店直後)に行ったのですが、店内はもう3分の1ほどが埋まっていました。
カウンターで天ぷらつつきながらビール飲んでる方もいます。うらやましい。
谷や かけうどんとかしわ天とじゃこ天
注文したのはかしわ天のかけ(950円)+じゃこ天。
じゃこ天はトッピングメニュー一覧には存在してないのですが、店員さんに確認するとちゃんと単品注文できました。
じゃこ天が温かい状態で出てくるのが地味に嬉しい。
ちなみにかしわ天は5個が1皿で出てきますが、1個単位で注文もできます。(注文してから後悔…)
店の出入口付近ではうどんを打つ様子が見られるようになっています。
そこで丁度会計を済ませた客がうどんを打つお兄さんと会話しているのが聞こえてきました。
どうやらそのお客さんもお兄さんも香川の人の様子。
お客さん「そうですか、香川からこっち戻ってきてやってるんですか」
お兄さん「ええ、香川町の店で修行しまして。もり家って知ってます? かな泉系列の」

ええ知ってますとも。去年初めて行ったけど結構な行列店でしたし。
というかあそこかな泉系列だったんだ…。
かしわ天5個にじゃこ天1個は少し頼みすぎたかなと思ったのですが、私の胃袋には丁度良い感じで収まりました。質の悪い天ぷらのように妙に胃もたれすることもなし。
ちなみに追加料金なしで中盛(二玉相当)にもできます。私は天ぷらを楽しみたいのでいつも並盛ですけども。
サクサク天ぷらとうどん、両方食べたいときは是非ここに。
夜はデートとか身近な人の接待とかに使えそうな雰囲気です。

生存報告

2013年12月5日

数分前、約半年ぶりにこの場所を更新しました。
書きたいことは山ほどあるけれど、うまく書けない。
ここに文章を書き始めてからそれはずっと変わりません。
…成長していないとも言いますけど。
ちょっと最近調子が悪くて、様々なもの(特にWeb)から距離を取るようにしていました。
心が静寂なことは尊いことです。
Twitterが更新されなくても、Facebookが更新されなくても、私はここでちゃんと生きておりますので。
気が向いたら、また、書きます。

同調圧力に負ける人たち

2013年12月4日

UDCP Advent Calendar 2013 の 4日目。
http://www.adventar.org/calendars/233
学校のクラスだったり職場だったり、あるいはスポーツクラブだったり連んでいる仲間集団だったり秘密結社だったり、大小さまざまなグループには雰囲気というか流れというものがある。それは目指す物が同じだったり置かれた環境が同じだったり趣味嗜好が似通っていたりすることで、メンバ同士の情報交換により個人個人の意志決定がだいたい似通ったところに行き着いたり、違う意見を持っていてもだんだん集団の流れのほうに誘導されたり、あるいはそれに逆らうと疎外感を感じて居心地の悪い思いをしたりすることがある。それは「同調圧力」ともいうべき奇妙なルールだ。
ちなみにWikipediaでは「同調圧力」という言葉には少数意見に対する脅迫などの過激な例も書かれているけれど、ここではもっともっと緩くてカジュアルなものとして取り上げたい。
例えるなら「隣の○○君がゲームボーイ持ってる。僕も欲しい」という競争意識に近いものだ。いわゆるソーシャルの力の一部でもある。
例として、とある集団「UDCP」の一部メンバ間(名は秘す)で“偶然にも”だいたい意志決定が同じような結論に至ったものの一覧を挙げる。買ったものや契約したサービスの共通点は私が知っている限りでもこれだけある。

メンバU メンバJ メンバY
ロードバイク
Dynabook SS
Macbook Air
(2011 US配列)

(2011 JIS配列/
2013 US配列)

(2011 US配列)
VAIO X
HP Proliant Microserver
iPhone
(3GS/4/5)

(3GS/4S/5)

(3GS/4S/5S)
iPad
(1/3/Air)

(1/2/Air)

(1)
Apple TV
Xperia SX
Nexus 7(2013)
(Wi-Fi)

(Wi-Fi)

(LTE)
Kindle
(DX/4)

(3/4/PW)

(2/Touch/PW)
Shureイヤホン
(SE535 SE)

(SE530)

(SE110)
Fitbit
(Ultra/Flex)

(Ultra)

(Ultra/Flex)
Withings
Scansnap
Philips hue
自転車練習用ローラー台
Garmin Edge
(500/810)

(500)

(500)
都心在住
(港区)

(港区)

(中央区)
高機能チェア
(アーロンチェア)

(バロンチェア)

(アーロンチェア)
フレッツ光契約
Amazonプライム契約
Jsports契約
アカデミーヒルズ契約
Civilization5
Simcity(2013)
Minecraft
艦これ

同調圧力に負けないような強い心を持ちたいものです。

一人暮らしに意外と使える業務用掃除機

2012年10月9日

業務用のコードレス掃除機を買ったのですが、使い勝手におおむね満足したので紹介します。
(※別に回し者ではありません)
コードレス掃除機というと、

  • 非力
  • ヘッドが重い
  • 短時間しか使えない
  • 便利機能が少ない
  • あまり静かとは言えない
  • コードの取り回しを気にしなくていい

というものです。これだけ聞くと取り回しの利便性以外はデメリットだらけですね。だからたいていサブ用途の掃除機として売られていますし、これをメイン用途で使おうとすると結構つらいです。セレクトショップなんかに置いてあるカラフルな某コードレス掃除機、あれを買って後悔した人も多いでしょう。
でも今回私はスティックタイプの掃除機が壊れたのでコードレス掃除機に変えてみて、わりとメイン用途でもいけるんじゃないかと思いました。
ただし前提があります。

  • 1K/1DK程度の広さであること(掃除時間が10分もかからない)
  • カーペット敷きでないこと(フローリング推奨)
  • 布団に掃除機をかけることがないこと
  • 毛の落ちるペットを飼っていないこと
  • ノーマルタイプの掃除機を置くような保管場所がないこと

簡単に言えば「クイックルワイパーでも掃除できるけどちょっと足りない」程度のスキマを埋める感じです。そこしか埋められないほどに非力です。しかしこの条件を満たすのであれば快適な掃除ライフが待っています。
今回私が買ったのは業務用のマキタ CL100DWというものです。重量は880g。連続使用可能な時間はわずか12分。吸込み仕事率は14Wしかありません。
マキタ  CL100DW
数あるコードレス掃除機のなかでも、この掃除機の特徴は3点あります。

  • バッテリがカートリッジ式になっていて、充電器を使って充電する
  • スイッチがトリガー式で、押している間だけONになる
  • 高い

バッテリは半分剥き出しになっていて、引き抜くだけで外れます。そのまま充電器に差すと50分ほどで満充電になります。メーカーは電池寿命を長くするために継ぎ足し充電を推奨しているのでバッテリが空になる前に充電をするのがよいでしょう。充電台に置くタイプのコードレス掃除機なんかありますけど、充電台を置くスペースさえない私の部屋(なので洗面所の隅っこにぶら下げてある)にはこの充電器式は有難いです。充電台がないので梱包は非常にコンパクトです。
本体と梱包の比較
(梱包は非常に小さい。そして軽い)
バッテリを外したところ
(引き抜くだけでバッテリは外れる)
充電器
(充電器はコンパクトで軽い)
スイッチがトリガー式なのは目からウロコでした。トリガーを引けばONになり指を離せばOFFになる。ただそれだけ。だから出力に無駄がない。こまごまとした狭いところで片手で電源コードやらLANケーブルやらをどけたりしながら自在に掃除しやすい。今までだとどけるのに手間取ってスイッチがONのままヘッドが遊ぶようなことがありましたが、トリガー式だと気を抜くと勝手にOFFになります。さすがに広い範囲を掃除するときに押しっぱなしにしたままだと手が疲れてきますが、それが致命的になるほどうちは広くはありませんし、コードがないので右手が疲れたら左手、左手が疲れたら右手と簡単に持ち替えることができます。
価格はちょっと高いです。コードレス掃除機の売れ筋が4000円前後なのに、これは12000円です。これだと大手メーカーのノーマルタイプ500W型落ち品とかスティックタイプの最上位機種が買えてしまいます。私は保管場所に余裕がなかったため即決で購入していましたが、もし余裕があれば同じ値段で何にでも使えるノーマルタイプをとりあえず買っていたでしょう。
収納したところ
(軽いので洗面台にぶら下げて収納)
TWINBIRDの掃除機
(学生時代から10年以上使っていたTWINBIRDのスティックタイプ掃除機。100W)
その他の部分は特記するようなことはありません。溜まったゴミを簡単に捨てられる手の込んだ仕掛けとかありませんし、今にも壊れそうな白いプラスチックの外見でおもちゃかと思うような安っぽさです。電源ランプさえもありません。ヘッドは小さく、360度回転できる他はたいした機能性(絨毯用ヘッドとか)もありません。よく言えばシンプルで単純明快、悪く言えば飾り気がなく安っぽいというのがこの掃除機です。
しかしクイックルワイパーのように「思いついたときにさっと掃除ができる」という点に勝るものはありません。アプローチの時間が短ければ短いほど掃除を始めることへの心理的抵抗が軽くなります。ちょっと床が気になったらすぐに手にとってトリガーを引けばいいのです。ただそれだけのために最適化された、必要十分な掃除機です。高いですけど。
ルンバがあれば弱点同士を補いあえるのでとてもよい組み合わせになると思います。
ウチには無いんですけどね、ルンバ。

イー・アクセス買収劇で損する人、得する人

2012年10月4日

ソフトバンクがイー・アクセスと株式交換を行って完全子会社化すると発表しました。通信業界における今年最大のニュースになるだろうこの買収劇について、公開されている資料をもとに若干の推測を交えながら一問一答形式でまとめてみました。

内容まとめ

ソフトバンク記者会見映像
ソフトバンク発表資料[PDF]
ソフトバンクのプレスリリース
イー・アクセスのプレスリリース
まず発表資料と質疑応答をまとめると以下。

  • イー・アクセスは株式交換によりソフトバンクの完全子会社になる(来年2月予定)
  • イー・モバイルのブランドは存続
  • 双方のネットワークを相互利用する(基地局ロケーション、バックボーン共用も行う)
  • ソフトバンクのiPhone5でイー・モバイルのLTEが使えるようになる(春頃目処)
  • ソフトバンクのLTE機種(iPhone5)のテザリング開始時期を12月15日に前倒しする
  • 今日から大量通信規制を緩和する(1.2GB/月→1GB/3日)
  • イー・アクセスが取得した700MHz帯を返納する予定はない

これ以外の情報は発表されていません。以下の文章に含まれる上記情報以外の言及はすべて噂話と個人的な推測によるものです。

ソフトバンクは何が狙いなの?

くたばれKDDI」これに尽きます。
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ハリセンキャラクター・マニアクス

2012年9月16日

ハリセン
アニメを見ながらハリセンキャラの魅力について再認識したので、愛すべきハリセンキャラたちを一同に集めてみた。

ハリセン(張り扇)とは

チャンバラトリオの南方英二氏が考案した小道具で、主に漫才で使われる。叩くと大きな音がするがそれほど痛くない。そのため漫画的な大げささが伴ってより笑いを効果的に見せることができる。似た用途に使用されるものとしてピコピコハンマーやスリッパがある。
…しかし現実世界の小道具がアニメ・ゲーム・マンガの世界に輸入された結果、関西出身キャラクターを表現するものとして使われることが多い。おそらく「漫才=お笑い=関西人」という分かりやすいステレオタイプが定着しているためと思われる。

というわけで、数あるハリセンキャラたちを思いつくだけ紹介していこう。
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Windows 8 の画面にストレスを感じる理由

2012年9月14日

Windows 8 の Release Preview版とRTM版を試してみていろいろとストレスを感じたので、その理由が何かについて分析してみた。
結論からいうと

  • UIを一新するならアフォーダンスの考慮が必要だが、それがなされていない
  • UIを一新してユーザの過去の学習資産を切り捨てることに見合う効果がない
  • 新UIは全体的な統一感がないためストレスを感じる

という理由により「クソである」ということが言える。
ちなみに私はWindows 8に対してかなり好意的にとらえている。それはただ2点「重くない」と「ダサいくらいにデザインがシンプル」というところにある。特にデスクトップ環境における、立体感を廃した完全フラットな画面デザインはは私の好みにがっちりフィットし、Windows Phoneとともに近年のOSのなかで一番気に入ったと言っていい。
ただし(日本語で言うところの表面的な)デザインは綺麗でも(英語で言うところの構造的な)デザインは最悪だ。今回私がストレスを大きく感じた部分はUI設計が稚拙すぎるところにある。デザイン用語で言うところのアフォーダンスが足りない。つまり、UIが何もかもを隠しすぎてユーザがどのような操作ができるかのヒントが読み取れなさすぎるのだ。これは初めて触る者にとっては地獄以外の何物でもない。

アフォーダンスに乏しいUIがこれまで文句を言われなかった理由

そもそもの話、Windows 8に限らず一般的に新しいUIというものはユーザに学習を強いるものだ。私たちが普段ふつうに使っている(or使っていた)Windows 7やWindowsXPやMac OSのUIだって、それを初めて見るおじいちゃんおばあちゃんにしてみれば意味不明なUIだ。なのに今までWindowsのUIについて問題が表面化しなかったのは多くの人が学習してきた過去のUIをある程度受け継いできたからだ。スタートメニューでアプリ起動、タスクバーで切り替え、×マークでアプリ終了。歴代OSはそうした基本的な動きを継承しつつ無理のない範囲で変えてきた。
だいたい、Windows 8どころか今までのどのWindowsもUIのアフォーダンスというものはあまり考えられていない。(この点についてはMac OSもGNOMEもUnityもAndroidも同じで、褒められるのはWP7とiOSくらいのものだ)。しかし何とか忍びうる程度の操作性と(教えられれば、ああそういうことねと分かる程度)、過去の学習資産(スタートメニューは形は変わっても役割は変わらなかった)があって多くの人は静かに使うことができていた。
もしMicrosoftがこれを一新する気なら、ユーザがこれまで築き上げてきた過去の学習資産を切り捨てることになるので、そのマイナスに見合う効果と新UIへの馴染みやすさを慎重に検討しなければならなかったはずだ。
しかしMetroを全面に押し出した新UIはその「忍びうる程度の操作性」と「過去の学習資産」を両方とも失ってしまった。「ここはこうするんだよ」と教えられても「ええ?なんでそうなるの?」となる部分が多数あるし、過去から継承してきたスタートメニュー、タスクバー、終了ボタンといった基本的なものが表示されないことで今までの「とりあえず困ったらこれをすればいい」という信頼性が壊れてしまった。この2つの点は慣れていないから損なわれているのではなく、たとえこの先慣れたとしても不可解なUI設計への疑念は晴れることはないし、トラブル時のUI設計の信頼性も回復することはないだろう。

「困った時はとりあえずこの操作」の統一された信頼感

「とりあえず困ったらこれをすればいい」が成り立たない主な理由は「操作の統一感がない」ということだ。これはデスクトップ環境とMetro環境を並立させていることによるものだ。今まではとりあえずどのような状態であってもスタートボタンが表示されていたし、Windowsキーを押してスタートメニューを呼び出すことができた。×ボタンでアプリを終了させることができた。その統一ルールが頭に入っていれば困ったときでもある程度復帰方法を類推することができた。でも今回はルールが混在している。だから条件によっては復帰方法を類推することができない。これは例えるなら建物の部屋によって非常口が様々な方法で隠されているようなもので、もしもの時の逃げ方が分からないのだ。
この並立環境の失敗はデスクトップPC向けとタブレット向けの両方に無理に対応しようとしたからだろう。それは分かる。ならば不要な部分は使わないようにすれば使えるだろうか? デスクトップ用途ではタブレット向けのMetro環境を使わなければ従来通りの使いやすさだろうか? 答えはNOだ。並立環境はそれぞれデスクトップの操作として切り取ってもタブレットの操作として切り取ってもやはり中途半端で、どちらの環境でもキーボード/ジェスチャーどちらかでも操作が完結できない(できたとしても難易度が高い)。そして従来機能がそのままのUIで残っていたり、場所によってはところどころ新しくなっていたりと中途半端なのだ。
なぜここはキーボードショートカットが効かないの?
なぜこの画面ではEscで戻れてこの画面では戻れないの?
なぜこの画面ではWindowsキーで戻れないの?
なぜスタートメニュー1箇所にあった機能がこことこことここに散らばっているの?
なぜこれらの機能の中でこれだけ新UIになっているの?
なぜ似たような機能なのにこっちとこっちで分かれているの?
なぜこのような重要な機能が右クリックしないと出てこないの?
なぜこの画面ではスクロールすると左右に移動するの?
なぜここで出てくるポップアップは永遠にクリックできないの?
一目見てその理由がさっぱり分からない。
「重要な機能はここに配置し、重要でない機能はここに配置しています」
「グローバルなナビゲーションはここに常時表示されます」
「こうすればいつでもアプリケーションを終了して初期状態になります」
「このメニューに配置された機能はこのポリシーで選ばれています」
「このメニューとこのメニューはこうした理由で1箇所に統合できませんでした」
「ユーザがこの考え方を共有すれば戸惑わないので、そのように説明しています」
こうした腑に落ちるような解説がほしいのだが、今のところ出てくる説明には例外事項が多くて理解ができない。
いろいろ盛り込むつもりならLinuxのデスクトップ環境を切り替えるように、はじめから入口を分けて世界観を完結させてほしかった。いったいどのような人がMetro環境とデスクトップ環境との間を行き来しながら使いたいと思うのだろう? いったいどのような人がキーボード単体でもマウス単体でもジェスチャー単体でも操作できないUIを望むのだろう?

Windows 8 は常用できない

蛇足だが、Windows 8を個人的に導入することについて私はこのように考えている。

  • デスクトップで使っているWindows 7をこれで置き換える気はない。常用するつもりもない
  • 常用するのであればタブレット(たとえばSurface)と同時に購入して使うことが前提
  • デスクトップPC上の仮想マシンで実験用に遊ぶには良い

きっとWindows 9が出る頃になればタブレットとデスクトップPCが実際に企業ユースで使われてフィードバックが十分蓄積されそうなので、そのときになればもっとうまいUIの棲み分け方法が見つかるのかも知れない。
とりあえず、Windows 8をWindows 7の置き換えに使うのはナシだ。

Mac導入して5日目の初心者の視点から

2012年9月7日

Macbook AirとVAIO X
最近になって友人から古いMacbook Airをもらいまして、Mac持ちになりました。
そもそもの経緯はiPhone 4Sを使っていて、その後中古で手に入れたiPad(初代)がベッドサイド端末としてわりと快適だったので、じゃあMacもちょこっと使う分には面白いかもと思ったのがきっかけです。いまの私の環境はWindowsとLinuxとiOSとAndroidが混在しているので、これにさらにMac OSが追加される形になります。
現環境
PC:Windows7(メイン)
タブレット:iPad(ベッドサイド用)
スマホ:iPhone 4S、Xperia SX(Android 4.0)
他にもVMでUbuntuとかVPSでDebianとか
今回入手したもの
13インチ Macbook Air(Mid 2011)
キーボードはUS配列、途中でLionからMountain Lionにアップグレード
Macを使ってみての感想ですが「おおむね快適、時々不快」というところです。これまで無縁なユーザなりに、Macの優れたところと足りないところはある程度理解していたつもりなんですが、いざ使ってみると「ほほう、こんな工夫が!」ってところと「チッ、なんでこんな簡単なこともできないのかよ」ってところがあって久しぶりにPC初心者気分を満喫しております。(できないものをできるようにするために、まだいろいろ調べている途中です)
そんな今の時点で、Macbook Airを触っていて気がついた点を以下にまとめました。Mac OSの評価とMacbook Airの評価と昨今のノートPC全般の評価がごっちゃになっていますのでご注意ください。あと、これまで使っていたのがVAIO Xという完全に別カテゴリのノートPCなので、それと無理やり比較してdisってしまう点はご了承ください。
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