終わりの見えないドコモのSPモード障害

2012-07-26 22:09 | 雑記 | 終わりの見えないドコモのSPモード障害 はコメントを受け付けていません。

昨日、SPモードがらみの障害が起きていたようです。

「spモード」のユーザー設定サイトでトラブル メアドを他人に変更されるケースも
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1207/25/news137.html

ドコモはすでに去年から今年にかけて5件障害を引き起こして(うち3件がSPモード関連)、総務省から叱られています。

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモに対する事故防止、通信の秘密の保護及び個人情報の適正な管理に係る指導
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban05_02000017.html

1 平成23年6月6日に発生した事故
(携帯電話の音声通話、パケット通信が利用しづらい状況となった事案)

2 平成23年8月16日に発生した事故
(SPモードのパケット通信が利用しづらい状況となった事案)

3 平成23年12月20日に発生した事故
(SPモードメールにおいて、一部利用者のメールアドレスが別の利用者のメールアドレスに置き換わる状況等が発生した事案)

4 平成24年1月1日に発生した事故
(SPモードメールの送受信がしづらい状況となった事案)

5 平成24年1月25日に発生した通信障害
(携帯電話サービスが利用しづらい状況となった事案)

もちろんドコモは対策をまとめていますし、それなりの投資を行うと宣言していますがこの有様。ユーザ視点では「またか」というのが素直な印象です。

去年の12月20日に発生した他人のメールアドレスにメールが飛んでしまうという一件がもっとも衝撃的だったので、“SPモードの大障害”記憶に残っている人が多いと思います。

障害発生時のTwitterを見ていてもSPメールにした人が阿鼻叫喚で、SPメールにしなくてよかったと思えるようなこの状況。明らかにドコモにとってマイナスになっています。まさにドコモの癌。現在、ものすごいバラマキ施策によりドコモユーザへのスマートフォン切り替えが進んでいます。ビジネス的にもイメージ低下を補ってあまりある収益を叩きだしてくれるスマートフォンですから、このまま対策もそこそこに「全ユーザSPモード対応」に向かって突っ走るんだろうと思います。そういう歪みがあり、構造的に不安を残しているスマートフォンプラットフォームに切り替えるんだと意識しているユーザがどれだけいるのでしょう。多くの人にとってはただなんとなく「ドコモはニュースになるような障害をよく起こしてるなあ」という漠然としたイメージダウンにつながっているのだろうと思います。

SPモードを使っていても全員が障害に当たったわけじゃない。発生時間もそんなに長くない。それに多少メールが使えないくらい気にならない、という人も多いでしょう。だいいちニュースにならない障害なんて毎日のように起こってるじゃないか、と言われると多少なりとも内情を伝え聞く者としては非常に同意します。でもそういうことじゃないんです。このレベルの障害を立て続けに引き起こして、対策を取った後も類似原因でまた同じことが発生しているのが問題です。

たとえばあなたの契約しているクレジットカード会社が100件レベルのメールアドレス流出事故を起こして[1] 、立て続けに300件のメールアドレス流出、500件のアカウントID流出を引き起こすと流石に経済産業省あたりから厳重な指導が入りますよね。それで難しげなプレスリリース出して対策とった宣言して、そのそばからまた100件のメールアドレス流出事故起こしました、ってなると信用できるでしょうか。普通の考えなら管理体制おかしいんじゃないの、次はクレジットカード番号あたり漏れるんじゃないの、次は自分じゃないのって不安になります。それと同じです。傷口が浅いから大丈夫なんじゃない、そもそも傷を防ぐ仕組みが機能しているのかが疑われるんです。総務省が問題視しているのもそのためです。

シビアな使い方をするならドコモのスマートフォンにするのはまだやめたほうがいいでしょう。システムの作り込みが甘くまだ巨大な地雷が眠っている可能性が高いです。個人的には2年くらい経てばさすがにこなれてくるんじゃないかな(根拠無し)と漠然と思っています。

ところでauやSoftbankは障害起こしてないの? というと様々な要因で表沙汰になるような大障害は起こさずにすんでいます。一番大きいのは設備投資と販売のバランスがうまく取れているからでしょうね。このあたり詳しい人の意見が聞きたいところです。

個人的には「転んでも泣かない人だけがスマートフォンにすべき」と思っています。だから商売で使っている身内には「どんなに安くてもスマートフォンにするな」と言い聞かせています。

特にらくらくスマートフォンなんかはスマートフォン思想でなくフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)思想でしっかり作らないと普及しないと思います。iPhoneはさすがにギャップを埋めるノウハウが蓄積されて、だんだんこなれてきたのでシビアな人が使っても大丈夫なカテゴリに移りつつありますが、あれは思想がフィーチャーフォンですのでユーザ視点ではスマートフォンと一緒くたにはできません。
話が逸れましたが、登場して間がないためにプラットフォームとして維持すべき部分のバランスがまだ安定していないスマートフォン、とりわけドコモのスマートフォンはシビアな人向けではありません。(ドコモ回線でスマートフォン使うならSPモードを使わずにmopera Uを使うのがオススメです)

私は10年以上ドコモのガラケーを使っていて、いま手元にあるD705iμも4年半は使い続けています。サブ回線で使っているiPhone 4Sと電話帳を共通化したいのでそろそろメイン回線もスマートフォンに替え時かなーと思っていたらこの障害です。Xperia SXの軽さに惚れて待ちきれずにヨドバシで事前予約までしていたんですが、キャンセルしてこの冬に登場濃厚のWindows Phone 8 (Apollo)モデルでも待とうか考え中です。

冬モデル発売までにまた大規模障害が起きなければよいのですが…。


  1. SPモード障害の中に個人情報流出が含まれていたので、その部分だけ切り出してたとえ話にしてみました。実際にはドコモ障害は全部が全部個人情報流出してるわけじゃないです []


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