暗黒の1週間まとめ (10/7~10/17)

2008年10月19日

^N225: Summary for NIKKEI 225 – Yahoo! Finance
10/9~10/16の日経平均株価のチャート。
NIKKEI 225 Chart
(クリックすると拡大)
そうそう見られるものではないので、記念にキャプチャを取っておこう。


暗黒の1週間のまとめ。
【10月6日以前】
9月15日、リーマンブラザーズが経営破綻。
9月18日、米欧の中央銀行が大量のドル供給を発表。29日に供給枠引き上げ。
9月29日、米金融安定化法案がまさかの否決。ダウ工業株平均は過去最大の777ドル下落。
10月3日、米金融安定化法が成立。
【10月7日 火曜日】
日経平均終値は10155.90円(-317.19)。レンジは9916.21円─10363.14円。出来高は29億6513万株。
前日にダウ工業株平均が10000ドルを割ったのを受けて日経平均も1万円割れ。
英銀大手が政府に支援要請。ポンドが急落。
FRB議長が利下げを示唆するが逆効果で売り殺到。ダウ工業株平均終値は9447.11ドル(-508.39)。
【10月8日 水曜日】
金融危機拡大で暴落。
日経平均終値は9203.32円(-952.58)。レンジは9159.81円─10011.64円。出来高は28億5785万株。
下落率は9.38%で過去3番目。日経平均7000円─8000円説が飛び交う。
続いて始まったNY市場も下げ止まらず。ダウ工業株平均の終値は8451.19ドル(-128.00)で、1週間の下落率18.15%は過去最悪。世界恐慌を上回った。
米欧の中央銀行で協調利下げを発表して一時は円安に転じたが、再び円高が進行した。
ロシア市場では暴落を受けて30分で取引停止、2日間の閉鎖が決定された。
【10月9日 木曜日】
日経平均終値は9157.49円(-45.83)。レンジは9100.93円─9443.45円。出来高は29億1898万株。
上場REITのニューシティ・レジデンスが破綻発表。
ダウ工業株平均は急落。7日連続の続落で8579.19ドル(-678.91)、過去3番目5年5ヶ月ぶりの安値。米市場で金融株の空売り規制が解除されたことが一因。
WTI原油先物は1バレル=86.59ドル(-2.36)と2日連続の下落。
アイスランドで急速に金融危機が進行。大手銀行は国有化。株式市場は13日まで閉鎖された。為替市場でも同国通貨は取引不能の状態が続く。
【10月10日 金曜日】
米市場の急落を受けてパニック売り。開場8分、日経平均先物でサーキットブレーカー発動。9.11の翌日以来。
日経平均は寄り付きから42分で900円の下落。前日のREIT破綻に加え、未明の円急騰(1ドル=97.91円)、午前に大和生命保険の破綻発表と悪材料が続々。主要銘柄を中心に425銘柄でストップ安。東京原油もストップ安。
日経平均終値は8276.43円(-881.06)。レンジは8115.41円─9016.34円。出来高は32億7441万株。下落率は9.62%で10/8に代わって過去3番目となった。
アジア市場も軒並み下落。8日から取引停止が続くインドネシア市場は停止期間を無期限とすることを発表。
続いて始まったNY市場は不安定な値動き。一時は大きく上昇するもダウ工業株平均の終値は8451.19ドル(-128.00)で8営業日連続の続落。変動幅は上下1000ドル超。
WTI原油先物も下落。1バレル=77.70ドル(-8.89)。
深夜にはG7で公的資金注入で合意。
【10月13日 月曜日】
日本市場は休場日。(何を思ったか某情報会社がこの日の日経平均を発表するというハプニングがあった)
欧州市場は軒並み大幅の上昇。英国8.26%、ドイツ11.40%、フランス11.17%。いずれの国も政府により公的資金注入の方針が発表されたことによる。英国では大手銀行を実質国有化、各国中央銀行でドル供給の強化等の施策を発表。
アジア市場の午前は上げ下げまちまちの展開。取引停止中のインドネシア市場は4営業日ぶりに取引再開。その後急落。
続いて始まったNY市場は高騰。ダウ工業株平均は9387.61ドル(+936.42)で過去最大の上昇幅。上昇率では過去5番目。
WTI原油先物は1バレル=81.19ドル(+3.49)と4営業日ぶりの上昇。80ドル台を回復。
【10月14日 火曜日】
日経平均終値は9447.57円(+1171.14)。レンジは8407.94円─9455.62円。出来高は23億8300万株。
8日ぶりの大幅反発。上昇率14.15%は過去最大。
午前には日銀より9月の国内企業物価指数が発表。前年同月比6.8%のプラス。上昇幅は縮小傾向。
為替相場は10日未明から3日間下落。未明には一時1ドル=102.46円を付けた。
アジア市場は軒並み上昇。
NY市場は反落。ダウ工業株平均は9310.99ドル(-76.62)。現地午前に米政府が2500億ドルの公的資金注入を発表したことで一時は400ドルの急上昇を見せたが、その後は乱高下が続いた。
【10月15日 水曜日】
前日に続き上昇。
日経平均終値9547.47円(+99.90)。レンジは9269.49円─9601.30円。出来高は25億1233万株。
午前には9月の国際収支速報が発表(財務省)。経常収支の黒字は前年同月比52.5%のマイナス。貿易赤字に転落。
午後には年度上半期のマンション発売戸数が発表(不動産経済研究所)。首都圏では前年同期35.9%のマイナス。1994年以来の最低水準。
公的資金注入に対しては効果はすぐに出ないとの見方が浮上。
深夜には米小売売上高が発表。市場予測を下回り、NY市場は再び下落に転じた。
ダウ工業株平均は8577.91ドル(-733.08)。下落幅は9/29に続く過去2番目。下落率では過去9番目。
【10月16日 木曜日】
NY市場につられるように再び暴落。
日経平均終値は8458.45円(-1089.02)。レンジは8458.45円─9400.85円。出来高は25億6068万株。下落率は11.41%で、ブラックマンデーに次ぐ過去2番目。
円相場は14日午後から3日間上昇が続く。未明には一時1ドル=99.78円を付けてその後下落に転じた。
アジア・欧州市場も軒並み下落。英国5.85%、ドイツ6.4%、フランス6.2%。
2008年度補正予算が国会で成立。
【10月17日 金曜日】
値動きは少なめ。次週以降に続く四半期決算待ちのためか勢いなし。
日経平均終値は8693.82円(+235.37)。レンジは8539.51円─8763.71円。出来高は22億9961万株。
現在に至る。

One thought on “暗黒の1週間まとめ (10/7~10/17)”

  1. 不安定な市況が続きますね。数日前の私の予測どおりになってしまいました。
    このたびの株価急落に関して、歴史・政策の観点からのレポートを書きましたので、興味がありましたら当方のBlogの、最新2つの記事をご一読ください。(10月21日に、次の記事を予定しています)
    たった数日前の予測ですが、楽観論を吹き飛ばすのに十分な内容でした。そして先日、日経平均は1000円下げました。翌日は少々、反発しましたが、到底、元のレベルに戻りません。
    週刊文春によると、REITを売っている東証一部上場企業の破綻リスク第9位は、なんと野村不動産HD(転売用不動産を除いた当座比率ワースト10にランクイン)であり、スイスの銀行大手UBSは国家規模より4倍も大きく、UBSの破綻はそのまま国家の破綻につながる可能性があるとのこと。
    お気に召しましたら、当方の麻生ロゴを個人ブログのサイドバーなどに貼ってい
    ただけますと、幸いです。この不況は政治の不手際で拡大する恐れがあります。
    よろしくお願いいたします。

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