リスクを集中させるという発想――個人用シンクライアントビジネスの可能性

2007年4月30日

家庭にはPCの代わりにThinClient(シンクライアント)を – Web屋のネタ帳
これを読んで目から鱗が落ちました。そうか、シンクライアントという手があったのか。
PCが動かなくなったとかで度々実家から電話がかかってくることがあるんですが、電話でのサポートって限界があるんですね。しかもうちのPCは今年で7年目になるWin2kマシン。何をしても動かないこともあるし、突然動き出すこともある。まるで装備の大半が壊れた観測衛星を8000万km離れて運用しているような頼りないものです。
と、そこでシンクライアントの登場です。(シンクライアントとは
家庭に置いておくのはネットワークさえ繋がれば使えるような単純設計のマシン。パソコンに比べれば故障確率も格段に低いでしょうし、データの紛失・破損も少ない。実家PCを管理することの何が大変って、不具合や故障が再々起きる、故障が発生しても原因を突き止めにくい、対策が分かってもリモートのために何も出来ないことがある、の3つ。
シンクライアントであれば、クライアントマシンが最低限機能しか持たないため故障確率が比較的低い(特にHDDの不具合!)。しかもサーバを手元で管理できるため故障時の対処が簡単。実家PCの用途はネットブラウズぐらいなのでリッチな装備は不要。それにサーバ-クライアント間の通信が出来ない場合はすなわちネットブラウズもできない状態なので、不具合発生リスクはほぼネットワークに依存するだけ。
あとは手軽で安価なシンクライアントソリューションがあるかというところですね。たぶんビジネスユースの高いものしかないんでしょうけど。フリーのツールがあったとしてもクライアントPCを用意して実家に据え付けに行くのが面倒だし、何よりサーバの運用が難しい。どこか個人用シンクライアントのパッケージサービスってないんでしょうか。
別にうちの実家に限らず、田舎に住んでるおじさんおばさんでPCに疎いけどネットがしたい人、でも出張修理に数万円も払えないという人に受けると思うんですがねえ。デジタル環境整備に予算を投じられる地方自治体なら自前でデータセンタを構築してもよいと思います。
(追記:既存業者によれば個人向けサービスも検討の余地はある、とのこと)

余談

さて、ここまで書いたところで「ネットを見たければWiiのインターネットチャンネルがあるじゃないか」とどこかからツッコミが入った。ふむ、うちの実家の発注管理に使えるならば業務をそっくり任せてもいいが、キーボードが使えないので無理かも知れない。うーん残念。
WiiじゃなくてもMacとかSONYのロケフリ製品群とか、PSPとかS01SHとかでワンパッケージで実現できれば言うこと無しなんだけど。

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